08/09/21 22:31:52 JklrDCWA0
1が引きこもってはや2年。親友だった私は半年振りに1の家を訪ねた。
「ああ、○○君いらっしゃい」1の母が出迎えてくれた。
気のせいか、髪に白いものが増えたようだ。
「1はどうしてますか」そう聞くと、1の母は悲しそうに首を振るばかりだった。
「○○君、1ちゃんの話し相手になってくれないかしら。私とは話してもくれないのよ」
1の母にこうまでして頼まれると断るわけにはいかない。私は胸の鼓動を抑え、1の部屋の
ドアをノックした。「1、俺だよ、○○だよ」
ガサゴソと音がして、ドアが少しだけ開いた。その瞬間、私は見てはいけないものを見た気が
して、激しい後悔の念に駆られた。
小学校時代はみんなの人気者だった1。サッカークラブのキャプテンも勤めた1。
その面影のか けらも無い。そこに立っていたのは、長い間風呂に入らないせいで
顔中脂と目やにで黒ずんだ小太りしたおっさんだった。
部屋の中を覗くと、パソコンがあり真昼間から2ちゃんねるに繋いであった。
それを見られたと思ったのか1は照れ隠しをするように、
「2ちゃんねるって、ドキュンばかりでさあ、ほんと同情するよあいつらには」と私の目を見ずに言った。
1の臭気に蒸せかえる部屋で、いつのまにか私の頬には涙が伝っていた・・・。
以上