07/11/23 16:44:05 Sv87Y8I0O
ところで、これまで日本では、銀行や多額の借入金に苦しむ大手ゼネコン等を救済するべく
金利水準が人為的に低く据え置かれ、我々消費者=(銀行)預金者は多大な
迷惑を被ってきました。低金利を維持継続するため、国は膨大な通貨を発行し市場に供給し続けた。
これは近い将来、さらに物の価格が高騰しインフレが深刻化する危険があることを意味します。
他方、いつまでも今の低金利を継続することは実は困難です。と言いますのは、
日本の世界での信用力が仮に先々落ちれば、日本国債の価格が下落する。
すると自動的に金利水準は高くなってしまうのです。人為的に操作することはもはや不可能。
そうすると物の値段は高いわ、金利は高いわで、新規の設備投資や
マンション・一戸建ての購入は著しく減少してしまうでしょう。
今の低金利状況ですら倒産に追い込まれる中小零細企業が後をたたないというのに、
これで金利水準が上がればどうなるのか。国は低金利を継続させるため、
今まで銀行や生命保険会社を中心に、いわば強制的に日本国債を買わせてきた。
国債購入を増やせば国債価格は維持できる。だから金利も上がらないと。
実際、日本国債の購入者の多くは日本企業と国民なのです。
しかしながら、いつまでも無限に日本国債を企業に買わせ続けることなど出来るのでしょうか?
仮に国債価格が下落すれば、これまで多額の国債を買わされた銀行や生保は大損害です。
この購入残高は優に合計100兆円を超しているのです。長くなりましたが、
今の日本経済は危険な綱渡りを続けているように思えて仕方がありません。