07/11/06 20:12:44 rZqXinUvO
>>206
先日、私は司法書士は他の資格業と比較すれば営業が成り立ちやすいと記しましたが、
あわせて個々人の営業力によるとも書きました。当然の話ですが、
難易度の高い国家試験に合格したからといって、独立して仕事が獲得出来るとは限りません。
両者は全く次元の異なる問題だからです。やはり独立となりますと、
営業力、人脈、事務所の運営力、運など学力以外の様々な要素によって経営状態は左右されます。
これは、どんな資格をとろうが同じことです。さて、その中でも税理士は私は特に大変だと思います。
電話帳で調べてもらえば分かりますが、税理士や会計事務所はほんと星の数ほどあります。
税理士試験は科目別合格制度、つまり一度に全部の科目に受かる必要はないというシステムがあるため、
毎年おびただしい数の最終合格者(5科目合格)が新規に誕生しているのみならず、
これまた膨大な数の元国税庁・税務署職員の税理士登録者が毎年々参入しているのです。
元税務署職員は無試験で税理士になれます。毎年そうですが、
税理士新規登録者総数のうち、約半数が税務署のOBで占められているそうです。
いずれにせよ、昔から大量の税理士が市場に参入し続けた結果、この業界はとっくに飽和状態となっています。
独立しても会社の顧問先など容易に見つかるものではありませんから、
独立して短期間で事務所廃業に追い込まれる新人は実は珍しくはありません。
ビジネスマンにとって簿記や基本的な会計知識は不可欠ですから、勉強するのは結構なことですが、
独立を目指して税理士試験を本格的に始めるのはいかがなものか?と私個人は思いますけどもね。
もちろん、冒頭で記した通りで、卓越した営業力や顧客の新たなニーズを掘り起こす開発力が仮にその方にあれば、
事務所開業して成功する可能性はあるでしょう。いずれにせよ、慎重に検討するべきだと私は思います。