07/10/27 20:47:55 EeGatjUxO
>>162
こんばんは。残念ながら司法書士試験に受かるには捨て科目は一つもつくれません。
受験生の中にはあなたと同じことを考える人が昔から大勢います。
かく言う私もその一人でした。覚えるべき分量が膨大で大変なものですから、
そのような「悪魔の誘惑」が頭をよぎることは誰にでもあります。
ただ、それでも我慢して必ず全科目をやりぬかねば合格は厳しいです。
理由は、まず既に指摘したことですが、合格基準点が高いことです。
たった1問ぐらい捨ててもいいのではないか?!と思うかも知れませんが、
その1問が命取りとなりかねません。さらに、これが最大の理由ですが、
司法書士試験の午後記述というのは不動産登記と商業登記の申請書作成に関わる問題なのですが、
不動産登記法と商業登記法が分かれば解けるというものではなく、
実際には午前択一と午後択一各科目の知識を前提とした総合問題なのです。
つまり登記法の他に民法、会社法・商法、供託法、民事訴訟法などの
知識を総動員しなければ解けない問題が記述で出題される。
仮に強制執行や担保権の実行(民事執行法)や仮差押、
仮処分(民事保全法)絡みの問題が記述で出て、執行法や保全法をやってなければそれで記述はアウト。
不合格になってしまいます。過去問にも執行保全の理解が無いと解けない問題が確かあったはずです。
あと司法書士法ですが、これは条文を丹念に引いて記憶しておけば
毎年必ず正解できる易しい問題しか出ない。なのにそれを捨てるというのはもったいないです。
それに合格者は司法書士法は必ず取っていますから、これを捨てると他人と大きく差がついてしまう。
以上の通りですので、この試験は全科目をまんべんなく穴のないようにマスターしなければならず、
これもこの試験が受験生にとって負担の重い原因の一つとなっているのです。