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【会田雄次とバサラ】
大学教養部時代、私が愛読していた書に
会田雄次「甦れ、バサラの精神」があった。
会田雄次は京大哲学科出身の歴史家。
バサラとは、旧来の権威や伝統にとらわれず、
財ある者は財、能力ある者は能力のすべてを
散じ尽くして生きようという精神だ。
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真理を解き明かすためには、権威を疑う必要がある。
権威を権威と認めてしまったら、権威に隠された本当の姿は
見れないからだ。その権威を打ち破る精神性を磨くには
「甦れ、バサラの精神」が有効である。
一方、「足るを知る」事をモットーとする禅宗のような禁欲生活
の場合、常に控え目である「節制の精神」が生活の基本となるので
権威に刃向かうような人材は要請しにくい。既存宗教の本質が
捕食・被食関係の維持と擬態にあるなら、権威に刃向かわない人材を
善とする価値観を流布する必要があるからかもしれない。
この点も価値観の逆転が必要である。