08/07/05 00:20:40 N3gEJBf20
パート7
私は脱出の機会を得た。
しかし、まだ彼女を観察したい好奇心から、中々、車を発進させる事は出来無い。
なにをしているのか、自分の中でも「脱出だ~!」「観察♪」2つの気持ちが、重なり合っている。
こんな事を考え、そして今、書いている事自体、非常に性格が悪く歪んでいるのは、
私自信が一番良く知っているのだが、どうしても辞められない・・・・
結局、私は脱出を辞め、観察を続ける事にした・・・・ま~そんなに彼女も長い時間は居ないだろう・・・
そう考えたのだ・・・・
裏に行った彼女が戻って来た、今度は足取りが重い、それもそうだ、全て私が原因なのだから。
最初の定位置に彼女が戻った瞬間!彼女は、もの凄い奇声を発した!
「キャー」「ワァー」???私には何と言っていたのか解らないが、
とにかく今まで聴いた事の無い声だ。
更に、近くの塀に自分が握っていた携帯を力一杯投げつけた!
間髪入れず、自分のカバンも何度も何度も壁に叩き付けていた・・・・
もちろん、通行人は凝視し、私も唖然とした。
再び、車に乗せなくて良かったと、心より思った。
壊れたであろう携帯、そして散乱したカバンの中身を彼女は周囲を気にする事も無く、
アスファルトの上にアグラで座って、拾いはじめた。
もちろん、ミニスカートなので、下着なんて丸見えだ!
その間も聞き取れなかったが、何か大声を発している。
通行人・信号待ちの車の運転手は遠巻きに凝視をしている。
続く・・・・