08/02/02 17:56:15 BfkhA4gcO
私の車は、靖国通りを万世橋方向に滑っている。ビルの合間から武富士のネオンが見えて来る。秋葉原は、もうそこにある。
21世紀に忽然と姿を現した不夜城は、国際金融センター東京のIT拠点である。
かつて、古紙回収業者が点在していた秋葉原では、今や、古い雑居ビルが次々とインテリジェントビルに姿形を変えた。
オフィス街の中に超高層マンションも立ち並ぶ。そこに入居するのは、日本の勝ち組、富裕層の家族だ。
私は最初、この街に騾馬は似つかわしくないと思った。IT系、勝ち組、富裕層と出会い部屋の対比は不自然だと思ったのだ。
秋騾馬に通い詰める間に、私の初期の考えは間違いであることが分かった。嬉しい誤算だ。
この店には、高級腕時計を身につけた嬢や、IT系の知識豊富な嬢、医療系の嬢、OLが溢れていた。いずれも萌え文化への理解が深い。
専門性の高い、知性ある富裕層の子女が繰り出す「非公式のサービス」は、意外にも大胆で興奮するものだった。
意外な場所で意外な遊び場を見付けたものだ。遊び慣れた大人の、飽きることのない迷宮なのである。