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「麻生首相が『国民は政治が分かってねえ』と発言」
麻生太郎首相は、25日、宮城県多賀城市で街頭演説した際に「政治はバクチじゃねえ。(民主党に)ちょっとやらせてみるか、というのは違う話だ。まったく政治の優先順位が分かってねえ人が多すぎる」と発言し、集まっていた数少ない自民党支持者らをも唖然とさせた。
これは連日の「自民党劣勢」の報道に苛立っての発言のようにも思えるが、自民党が数日前から全国の家庭の郵便受けにいっせいにポスティングし始めた「民主党を中傷するビラ」の中に、この文言と同じものがあることが分かった。
「政治はギャンブルじゃない」という見出しが大きく書かれた中傷ビラには「民主党のお試し政権に日本を任せられない」との副題がつき、民主党を一方的に中傷する汚い言葉が並んでいる。
つまり、この麻生首相の発言は、つい口がすべった「失言」ではなく、自民党の総意ということになる。それにしても「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ならぬ「民主党憎けりゃ民主党支持者まで憎い」
という気持ちも分からなくはないが、それを口に出して演説で述べることが果たして自民党にとって得策なのであろうか。自民党から離れて行った有権者の多くは、民主党の政策のほうが良いと思ったからではなく、
これまで自民党が行なって来た官僚主導のばらまきや福祉の切り捨てに堪忍袋の緒が切れたからではないのか。
麻生首相がこの点を自覚できない限り、国民の「自民離れ」は今後も加速し続けるだろう。
一方、都内で行なわれた民主党の鳩山由紀夫代表の街頭演説では、集まった多くの聴衆の間を縫うようにして、こっそり紛れ込んだ自民党の運動員らが「知ってビックリ民主党、これが本性だ!!」という見出しの「民主党を中傷するビラ」を配布して回っていた。
こうした自民党の悪質な妨害行為に対して、民主党は「とても政権与党とは思えない資質の低さ。自らの品位を汚している行為としか思えない」と相手にもしていない様子だった。(2009年8月26日)