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「梅毒」増加傾向、30代男性と20代前半女性中心
性行為により感染する「梅毒」が、30歳代男性や20歳代前半の女性を中心に
増加していることが、国立感染症研究所の調べで分かった。若い女性患者の増加に伴い、
胎児に感染して死産や重い後遺症を引き起こす「先天梅毒」が年間5~10人ほど
報告されており、同研究所では、コンドームの使用による予防や妊婦健診の徹底を
呼びかけている。
梅毒は早期発見し、治療すれば治る。しかし、放置すると、発疹(ほっしん)などの
症状を経て、感染後3~10年でゴムのような腫瘍(しゅよう)や神経まひなどの
症状が出て、死亡する。
梅毒に感染した女性が妊娠すると、血液を通じて胎児に感染する「先天梅毒」を起こし、
約4割の胎児が生まれずに亡くなる。
同研究所によると、梅毒の患者は2003年から増加傾向となり、509人だった
03年に比べ、07年は約1・4倍の737人に増えた。今年は9月28日現在で
昨年同期より102人多い614人が報告されている。
(2008年10月24日読売新聞)
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