10/10/21 19:36:07 8Df7cDbh0
日常展開を面白く演出しようとすると、やはり笑いに目を向けてしまう。それは仕方ないことだと思う。
それに、ありきたりのギャグ要素を随所に練りこんだところで、それは他者もやっていることであり、そこで
笑いを取ろうとしても事実難しい。ではシュールな話題を挿入しようとするが、それも滑ってしまった。
ふぇんぐは笑いを取ろうとして失敗した典型的作品であることがわかる。
では「起伏に富んだシナリオ」といっても、圧倒的なスピード感で読ませるシナリオは時にユーザを置いてきぼりにして
シナリオが進行してしまう。つまりユーザの読解速度とシナリオのスピード感が見事に調和した作品は、シナリオの出来に
よるが、名作になる可能性があると言えよう。だが、一方でほのぼのと日常を描く、というコンセプトを堅持していれば
たとえシナリオに起伏が少なかろうと、良い作品になる可能性はある。生産側がユーザ側に何を伝えたいかと言うことが
一番大事だということだろう。たとえば初シナリオは、カズくんに愛を伝えるために双子山から叫ぶ。そして二人は
再び結ばれ、遠距離であっても長期休暇にヒコナンに帰ってきて再開する。正直、俺は叫ぶシーンで涙した。二度と
会えなくなってしまうかもしれない、でも絶対に心はつながったまま、ありきたりのシナリオだが初の純粋で一途な恋心に
心を揺さぶられた。ふぇんぐは私たちに、初の不器用だが純粋な愛情と、愛していれば二人はずっと結ばれていると言う
メッセージを残そうとした。その点では非常にすばらしいと言える。だが、システムの不備、CG不足などという減点が多い。
以上より、やはり延期した結果がこれでは及第点すら与えられないな。