09/06/14 02:02:56 ZKaj2d4m0
可憐の恋は、圭吾の桜にたいする接しかたを昔からすぐ傍で見てきたなかで形成されてきた、
「兄としての憧れ」の発展型ってのがたぶん本質。
それで、圭吾は実態として、いつ誰にたいしても人格を変えて接するようなことはしないし、
そういう意味では可憐を幻滅させるような要素はとくにない。
だからたとえ可憐の惚れ方が盲目的だったとしても、可憐の抱いてる「兄/男」としての憧れを叶え続けていく力は、
圭吾は十分に持ってると思う。基本的にそのままでいいんだし。
というか可憐と圭吾の付き合い方は、はじめからすでに「らぶらぶ」って感じではないよね。
親の目とか、それに端を発する圭吾の将来的な苦を気にして、「もう付き合わないほうがいい」って相手に告げられる子だし。
恋そのものが盲目的なんじゃなくて、社会にたいする警戒意識がまだ実体験を伴って形成されてないから、
そこに俺ら読者は不安を感じてるだけじゃないかね、たぶん。
あの子は頭もいいし芯も強いみたいだから、それも計算に入れた上での駆け落ちだっただろうし、
たとえ幻滅するようなことになったとしても、自分にたいするプライドみたいなものから圭吾を捨てるとは思えないけど。