08/12/02 20:30:07 KYOFCu6T0
「そして明日の世界より―」これは、シナリオが素晴らしかった。
巧みに表現した人生観、これは本当に「純文学」といったかんじ。
話は、この手のゲームとしては割とよくある感じですが、なにより驚かされたのがライターの力量。
ただ淡々と物語を進めていくだけでなく、主人公やヒロインの深い考え、これを上手く表現しているきがす。
その点ではとても文学的作品だと言えるが、それに加えてしっかりとギャルゲー的要素も上手く取り入れています。
ちょうどいい具合の萌え要素、これが不自然なく取り入れられているんで、
ギャルゲーが好きな人は熱中してしまう。
特に気に入ったのはノーマルルートのラスト主人公が教壇に立って演説するシーンですね
かつて、旧西ドイツの児童作家ミヒャエル・エンデはその著書「モモ」にて時間の大切さと有るがままに有ることの大切さ
について、モモに無言で示させましたが、昴は言葉で、まるでモーゼの如く示しました。
相反するけど同じことを語っている二人。なぜかこの二人が結びついてしまいました。
いずれにしろこの作品は私にとって忘れ難い作品になりました。