08/01/19 23:00:30 0jQX31gA0
ただひとつ 妃の妃たる 証にと 土の舞台に 足打ち付けぬ みやび
うつつなる 時の流れの 間隙に 我身操る 蜃気楼みる 栖香
行き行きて また塞がるる 邂逅の道 繋ぐ絆は 如何に在りすや 美綺
鎧われて 確(しか)とは見えぬ 君なれど たがいの傷に 接触(ふれ)た感あり 梓乃
旅立ちに 後振り向いて 今一度 捨てる人をば 父と呼ぶ 殿子
我を灼く 宿業の火や 帝都の空 修羅と染め抜き 夜叉と照り映え 邑那
滾りたつ 世に背を向けて 裏窓の ガラスのくもり 頼みて潜む 鏡花
追って追う 全ての法を 踏み込えて 疾走(はし)る心の 赴くままに 奏