08/02/21 02:20:23 tc6vKqt20
かつてその名手腕で民衆の心を掴んだ王がいたとする
王はその手腕と信望により各々の思惑を持つ重臣たちを纏め上げ、民衆の心を掴み一時代を築いた
内乱で国は滅んだが王と重臣達は別の地で新たな国をつくった
だが王は女に溺れかつての手腕を発揮することは無く、重臣達も私利私欲によって国民達から高額な税を取り立てた
国民は国に絶望していた。だが王の信望により集まった民たちの多くははかつての王の手腕が蘇る希望を捨ててはおらず、
それゆえに国を離れる者は少なかった
王の怠慢によりその職務を代わりに負わされることになった重臣達は王を苦々しく思ってはいたが、王を辞任させることは出来なかった
今や王はそこにいるだけで国民を繋ぎ止める存在であり、国民からの税を求める重臣達にとっても切り捨てることの出来ぬ存在だったのだ