07/11/16 22:14:51 GvMRoW1N0
手打ち乙って言われたい記念投下
ある日森を歩いていたキツネが、どうしても手の届かない高さを見上げて言った。あのブドウはどうせ酸っぱくて美味しくないさ。
こんばんは王雀孫です。
大学の授業の一環で、児童文学漬けだった時期がありました。このジャンル─とりわけ寓話色の強い作品は、
酸いも甘いも噛みわけたオトナ目線で俯瞰すると、たちまちユーモラスな小話に変貌するのがまた魅力的です。
たとえばイソップ寓話にこんなお話があります。
ある敬虔な男が、日々木彫りの神像に祈っていました。しかし一向に極貧生活から脱却できないので、
ある日とうとうマジギレして像をブッ壊してしまいました。すると像の中から金塊が出てきました。
この話から純粋な子供たちが何を学ぶかはさて置き、もちろん僕らオトナに言わせれば、
ツンデレ神様(声:釘宮理恵)による萌えコメ以外の何物でもないですね。
一説によればイソップ寓話の原典は紀元前まで遡ると言われていますが、
まさかツンデレのルーツが二千何百年も昔の奴隷階級だったおっさんによって完成されていたとは、児童文学げに恐ろしやです。
なお冒頭に挙げたキツネの勝ち台詞は、
僕が街ですげえ美人を見かけたときやオタグッズの限定版を買いのがしたときなどにしばしば好んで呟いています。