07/11/10 06:49:58 TRMvBi760
移動式クレープ屋を営む「春日 春恵」を介して、様々なヘルプ業務を請け負う
「成田 隼人」。ある日、彼のウワサを聞きつけた鳳 鳴は一つの依頼をお願い
するために彼の下を訪れる。その依頼とは「盗まれた自転車の捜索」。しかし
広い街の中から一台の自転車を探すのは雲を掴むような話だと、隼人は断る
のだが……。(PUSH 2006年11月号より)
【おれつば第三章より抜粋】
パル 「だから、この子のチャリ探し引きうけてやんなって便利屋」
隼人 「だから、この子のチャリ探し出来ませんつってんだろクレープ屋。俺だって生活
あんだよ、慈善事業じゃねンだよ。じゃあよ、その途方もない年月を費やしそうな
お仕事のご依頼料、あのガキもしくはあんたが払ってくれんの」
パル 「オメェよお? しょっぺえこと、ゆーなっつってんだろ?」
隼人 「ばか、放せてめ、どっちがしょっぱいんだよ。んな言うなら、てめーでやれっつの」
パル 「しゃらくせえよ。なあコラ、ちっとぐれータダ働きしたって死にゃあしねえだろ、坊主」
隼人 「ばか死ぬんだよ。死ぬぐらい生活困ってんだよ。今日の晩メシもデパ地下試食めぐり
だったんだよ」
パル 「おーし、ねーちゃん決まった! こいつがあんたのチャリ、探してくれるってさ!」
隼人 「おい。おい待てコラ。『くれるってさ』じゃねーよ。なに勝手に決めてんだよ」
パル 「しかも特別サービスで金はいらないってよ!」
隼人 「うるせーばか。もういい、おまえ喋んな。マジ喋んな」
小娘 「えー、ほんとにいいんですかー」
隼人 「いいわけねーだろ、おまえも。話の流れ読めよ」
パル 「ピーピーうるさいガキだねえ、ケツの穴の小さいこと言ってんじゃないよ」
隼人 「んだてめ、小さくて悪りぃのかよ」
小娘 「小さいんですかー」
隼人 「訊いてんじゃねえよ、おまえも。小さくねえっつの。なめんなよてめ。俺のは
ハンパねえっつーの。マジ度肝抜くっつーの。さながらブラックホールだかんな見せんぞ
コノヤロウ」
小娘 「…………」
隼人 「ちょーちょーおまえ、言わせといてドン引きすんな?」