07/11/16 01:04:00 pOP9YJ4r0
> このボール状の武器はほぼ完全な球形をしており、中には魔力を帯びた結晶が入っている。
> 表面に彫られた黒い溝に大気中の魔力を受けることで、
> 空気抵抗による変化球とは比べ物にならない曲線の軌道を描く。
> 手元にあるインターフェースで、手に再吸着開始までの時間を設定可能。
> 一つではどうしても隙ができるため、基本的に二つ持つことになっている。
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> 球形なのは音の共振現象によって、内部に振動波という形でエネルギーを蓄えるため。
> 魔力を乗せた音波が吸収されれば、放っておくと結晶内で半永久的に反射し続ける。
> 固着されたインターフェース部以外を何かに当てることで、わずかに変形して真球ではなくなり
> 一気にエネルギーが開放され、集約性の高い衝撃となって対象を破壊する。
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> 高い振動数の波は、より緻密な球形でないとエネルギーがうまく伝わらない。
> 当初の開発目標では、真球率99.98%以上で128倍音まで扱える予定であった。
> これは多くの楽器が奏でる7オクターブに相当する(とはいっても固有振動数の
> 整数倍しか受け付けないため、いわゆるドレミの音で入力するわけではない)。
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> しかし、内部に使う結晶が水晶並みの硬度と触手上魔並みの自己再生力という
> 非常に加工しにくい特性を持っていたため、開発は難航する。
> そんな中、ファルケというリリーでは抑えきれない敵が出現したため
> 真球率99.2%、10倍音までしか有効でない状態での実践投入となった。
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> エネルギーは振動数に比例し、また波は重ね合わせることができるため
> 完成していたら約150倍の出力となっていたはずである。
> 再登場時に最も警戒すべき魔法戦士の一人だと言えるだろう。
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