10/11/09 23:15:00 mK5a7s+n0
「表現の自由」を持ち出すことへの批判があったが、
漫画表現が規制されることで一般人がどういう不利益を被るかきちんと説明せず
ただ漠然と、「表現の自由」を振りかざすだけだから、表現の自由の濫用とか、
容易に規制派の批判を招き、そのことへの懸念があるのだとおもう。。
規制派は、表現の自由をどういう根拠で侵害しようとしているのか?
社会法益を根拠としているが、二つに大別できると思う。
(1)社会のモラル、秩序維持
(2)特定の集団への人権侵害
(1)はよく指摘される、推理小説における殺人描写と、現実の犯罪と
フィクションを混同するおかしさで論破されている
特に問題なのは(2)だろう
現行で特定の社会集団を対象とした人権侵害で処罰されたものはない。
石原慎太郎の「ババァ発言」への訴えもあっさり退けられている。
自主規制は存在するが、あくまでも自主規制であり、法による処罰対象と
なるものはない。処罰対象となるのはあくまでも個人への名誉毀損に
限られる。
特定の社会集団への人権侵害が表現規制の根拠となれば、あらゆる表現が
規制できてしまう。
たとえば尖閣問題に関する世論調査で、中国に反発を覚える人が90%以上
という結果が出たが、それが中国人への侮辱・人権侵害とみなされ、その
9割の人に法的責任を取らせることも可能となる。
そう極端なことはないにせよ、当局が恣意的に使えるようになる。
たとえば公務員という集団に対する批判が「人権侵害」とみなされ、処罰の
対象になることは十分ありえる。
それがエスカレートしていき、公務員という集団のあらゆる行為が批判
できなくなる恐れがある。それはまさに戦前の再現だ。
いわゆる「人権擁護法案」みたいな作用が働きかねない。
こんな感じか。他にも何かあったら指摘してほしい