10/10/26 07:10:55 9ldXpEPC0
本拠地、アイル本社アパートで迎えた対アンチ戦
リバ金玉が大量露出ながら、自慢の自演が爆発し逆転勝ち
アパートに響く応援歌の大合唱、どこからか聞こえる「今年は38年ぶりの売り上げだな」の声
笑顔で帰り始める社員の中、若手のホープサブローは独り便所で飯を食っていた
アイル入りして初めて手に出来る栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるリバ原あき・・・
それを今のアイルで得る瞬間が目前へと迫っていた
「勝てる・・・勝てるんだ！」サブローは黙々と自演を続けた
どれくらい経ったろうか、サブローははっと目覚めた
どうやら動き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい便所の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってエロゲ板で自演しなくちゃな」佐伯は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、佐伯はふと気付いた
「あれ・・・？お客さんがいない・・・？」
ベンチから飛び出した佐伯が目にしたのは、閑古鳥が鳴く横浜スタジアムの観客席だった
観客席で流しそうめんが始められ、酔っ払いのヤジだけが響いていた
どういうことか分からずに呆然とする佐伯の背中に、聞き覚えのない声が聞こえてきた
「佐伯さん、守備練習です、早く行きましょう」声の方に振り返った佐伯は目を疑った
「ア・・・アゴ？」 「どうしたんすかメカゴジラ、居眠りでもしてたんすか？」
「きょ・・・巨人村田？」 「なんだ佐伯、かってに村田さんを移籍させやがって」
「吉村・・・」 佐伯は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
１番：内川 ２番：石川 ３番：ハーパー ４番：村田 ５番：スレッジ ６番：下園 ７番：カスティーヨ ８番：武山 ９番：清水
暫時、唖然としていた佐伯だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲しか無かった
「どうすりゃいいんだ・・・」
橋本からグラブを受け取り、ベンチに全力でたたき付ける佐伯、その目に光る涙は悔し涙そのものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている佐伯が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った