09/07/10 07:58:36 ny8ClIs40
……シャルリーがどこに連行されたか、私は知らない。だが、連中はやり過ぎだ。それは狂気だ。そして私は茶色の猫を
飼ってさえいればずっと静かに暮らしいてられると思っていた。勿論、茶色の連中が過去の洗い出しをすれば、猫や犬を飼
っていた人間はしまいにはみんな捕まってしまうだろう。
私は夜中寝ることができなかった。
連中が動物に関する最初の法律を課してきたときに、私は「茶色」の話を信用すべきではなかったのだ。
いずれにせよ私の猫は私のものだったのだし、シャルリーにしたってそれは同じだったのだから、「茶色」には否と言うべき
だったのだ。
もっと抵抗すべきだったのだ。だがどうやって? 連中の動きは実に迅速だったし、私には仕事もあれば日々の暮らしの悩み
もある。他の連中だって、少しばかりの静かな暮らしが欲しくて手を拱いていたんじゃないのか?
誰かがドアを叩いている。
明け方のこんな早い時間には今までなかったことだ。日はまだ昇っていない。外はまだ茶色だ。
だけれど、そんなにドアを強く叩くのはやめてくれないか。今行くから。
(フランク・パブロフ『茶色の朝』より)
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今動かなかったら日本もこうなるぜ