08/12/21 00:01:03 s6zEilAv0
というかエロゲーに限らず、ゲームをプレイするスタンスは、主人公ないしは
登場人物の主格に自己を投影してプレイするタイプと、自分は神の視点に立ち
物語を俯瞰するタイプがある。
自己投影タイプは、主人公が可能な限り自己投影しやすいキャラである事を望む。
故に主人公は自分の実像に近いかもしくは理想像に近いキャラを望む傾向にある。
また主人公(を通した自分)が一番美味しい思いをする事を望む傾向にある。
ライバルとの闘争、NTR等の、主人公がダメージを受けるシナリオを嫌う
傾向にある。
俯瞰タイプにとっては主人公も物語を構成する主要な駒の一つに過ぎず、
とにかくヒロインがより深く堕ちていくのなら、物語の描写の方向性を
あまり問わない。例外はあるが結果的に自己投影タイプと対極の描写を望む
傾向にある。
主人公はモテないあるいは嫌われていた方がギャップを大きく感じる為
醜い主人公を比較的好む傾向にある。またヒロインを落す対象が主人公で
なくても構わない。むしろ、ヒロインが恋人を裏切る描写はインパクトと
して非常に大きく、より落差を感じる為、好む傾向すらある。ライバルの
描写に関しては、その描写でエロシーンが少なくなる事を嫌う事はあるが、
それがスマートに解決されるなら別にライバルの存在はあってもなくても
気にしない。
便宜上タイプと書いたが別に読者が2つのタイプに明確に区分されるわけでは
なく、人間の思考(というか文章読解の構造上)殆どの者が両方の視点を持ち
ただ、人によってその比率に違いが生じてこれが個々の嗜好の違いに繋がる。
……詰まる所だな、自己投影嗜好の強い奴も俯瞰嗜好の強い奴も、どっちが
正しいとかそういう事ではない訳で、争ってもそうそう相手に納得される
事はない。なにしろ、好き嫌いをはかる尺度が違うのだから。100gと103mm
どっちが良いかを比べているような物。