08/05/04 14:22:55 8ZgO7QBX0
当時、水月のテキストを完成させるべく叱咤していたのは、宮村優だ。
一人前になった弟子の初の主演作を応援したい気持ちもあったと聞く。
それと後で分かったことだが、、あの時点でトノイケには、上司の宮村にも言わない、一つの密かな欲望があった。
それは東北地方原理主義のトノイケにとって、エロゲー界で会津正義説を流布させること。
会津地方で囁かれている「戊辰新政府軍一般住民虐殺説」を、自らの筆致で歴史的事実に仕立て上げたいという欲望。
それゆえ、完成させることがトノイケにとって絶対命題となっていた。
完成したテキストの背後に、東北人による他地域(特に西日本)への差別感情が満ちているのを読んだ宮村は、激怒した。
エロゲーは他者に対する根拠もない差別をばら撒く場ではない、彼はそう言った。
しかしトノイケにとって、その差別自体が出身地の東北地方への共感表明なのだから、トノイケは譲らなかった。
それっきり、両者の関係は戻らなかった。