08/03/21 21:46:00 ev3XMWtW0
「的を得る」 という比喩的表現は、中国古典 『大学』 『中庸』 にある
「正鵠 (せいこく) を失する」 から来ている。「正鵠」 とは、
弓道の的の中心にある黒星のことだ。正鵠から外れることを 「失する」
といい、当たることは 「正鵠を得る」 という。
「得」 という字には、元々 「当たる」 という意味がある。
いつのまにか、「正鵠」 という言葉が 「的」 に置き換わり、
それとともに 「得る」 が 「射る」 になってしまったが、
比喩的表現としての 「的を射る」 というのは、即物的で
つまらない気がする。