09/07/29 10:54:23 CVtcsQor
・日本人は他人の目を気にしてばかりいる、と批判されてきたが、日本人の観光客に出会うたびに、
もう少し、他人の目を気にしてほしい、と思うことがある。
シャンゼリゼ大通りにあるスーパーは場所柄、世界中の観光客がお土産などを調達する人気スポットだ。
日本人の観光客を他国の観光客と比較すると、かなり傍若無人だ。大半が女性なので同性として情けなく
なることもある。
レジの近くにはチューインガムや、キャンディー、乾電池などの小物が並べられ、買い足す人が多いが、
日本人のグループの1人がこのキャンディーなどに目をつけたら、さあ、大変。全員が「かわいい、安い」と
大声で叫んで、レジに並んでいる人を押しのけて、突進する。
グループの初老の男性が見かねて「(レジで支払いをする)自分の番がきたときに取ればよいのに」と
注意しても聞く耳をもたず。たぶん、ふだんから、妻も娘も、「お父さんの言うこと」なんか聞いて
いないのだろう。「お父さん」の方は長年の会社生活で社会性を身につけているから、さすがに周囲の
ひんしゅくを感じ取り、ひとり恐縮している。定年退職して晴れて自由の身になり、女房や娘の海外旅行に
付き合わされているのだろう。最近の統計によると、経済危機の影響か、日本人観光客は若い人が
40%減で高齢者が40%増だ。
それにしても、誰のおかげで海外旅行を楽しんでいるの、と聞きたくなる。会社で嫌な思いもたくさんしたに
違いないお父さんのおかげじゃないの、とお父さんに同情したくなる。中には「外国人だから外国の通貨が
わからなくて当然」とばかり、レジ係に財布ごと預けて支払っている豪胆な女性もいる。レジ係が全員、
正直だとはかぎらないのに、とハラハラする。
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