23/12/03 09:30:03.33 CXq3hN/h9.net
「いまからしゃべることはメモも取らないでください。(安倍晋三元首相は)『馳、カネはいくらでも出す。官房機密費もあるから』って(笑)」
あまりに唐突な“暴露”だった。11月17日、石川県の馳浩知事が、東京都内の講演で、東京五輪の招致活動をめぐり、2013年に開催都市の決定権を持つ国際オリンピック委員会のメンバーに“賄賂”を渡したと発言したのだ。
「講演のなかで馳知事は、105人の委員らに対し、委員の選手時代の写真などをまとめたアルバムを1冊20万円で制作し、それを持って『世界中を歩きまわった』と発言しました。さらに、安倍元首相から『オリンピック招致を必ず勝ち取れ』と発破をかけられたと明かしています。要するに、官房機密費を使った買収工作をおこなったと暴露したわけです」(政治部記者)
同日夜には、あわてて「全面的に撤回する」とした馳知事だが、それで買収疑惑が氷解するはずもない。
「2013年4月1日、馳知事は自身のブログに『想い出アルバム作戦』を菅義偉官房長官に説明したと書き残していますからね。アルバムの金額と合致する書類もあります」
文字数制限の為中略
馳知事が「想い出アルバム作戦」に勤しんでいた2013年春。3月14日付の政策推進費の受払簿には、2000万円の残金が記されている。ところが、わずか2週間後の3月29日付の受払簿によると、残額がゼロとなっている。
「20万円のアルバムを約100人分製作し、2000万円が消えた……。金額も時期もぴったりですよね」(同前)
はたして、本当に官房機密費が“買収工作”に使われたのか。2009年、鳩山由紀夫内閣で官房長官に就任した平野博文氏に、その実情を尋ねた。
「官房機密費は、鍵のついたごく普通の金庫に現金で入っています。そこから札束を手掴みで渡すわけです。銀行振込みは、跡がつくので当然だめですよ。金庫の場所は、首相官邸内のどこか、としか言えません」
細かな使途は、議員ではないいまでも話せないという。
「絶対に言えません。オープンにすると、機密費と引きかえに情報提供をしてくれた相手との関係が悪化し、情報が入って来なくなる。私の在任中は、年間12億円に加え、その時々に危機管理上必要な情報収集の報償費として、さらに3億円。計約15億円の予算がありました。私は年度末に余った数千万円を国庫に返納しましたが、周囲から馬鹿にされましたよ。自分の“ポケット”に入れてしまえばよかったのにって」(同前)
毎月1億円、なんにでも使えるカネ―。ベテランの政治ジャーナリストは、歴代官邸の野放図なバラマキぶりを目にしてきた。
「ある官房副長官は、机の右下の引き出しに、30万円、50万円、100万円と、金額別に機密費を入れた封筒を用意していました。国会対策など、必要に応じて関係者に渡すんですよ。たとえば、舌鋒鋭く政府を批判する野党議員。国会での質問前に『どうぞお手柔らかに』と、挨拶代わりに渡したりするわけです」
メディアの“買収”にも使われることがある。
「とくに、テレビに出演する機会が多い政治評論家はターゲットにされやすい。野中広務氏は2010年に『国対委員長に月500万円、首相の部屋に1000万円、参院幹事長室にも定期的に配った』と語り、政治評論家にも渡していたと語っています。現金を嫌がる記者には、背広の仕立て券や靴券を配ることもある」(同前)
前出の矢野氏はこう語る。
「菅官房長官が、トランプ政権の高官に約92万円のウイスキーを贈ったという事例もあります。ほかの税金を使った記録がなく、購入の原資は官房機密費か、菅さんのポケットマネーでしょう。海外視察などの餞別として、現金入りの封筒を議員に渡すケースは多いようです。現在、官房機密費は11年連続でほぼ使い切られています。本来の趣旨どおり、必要に応じて機動的に使われていないのは明らかです」
11月29日、岸田首相は国会で官房機密費の運用を問われ「維持すべきだと考えている」と答えた。“増税メガネ”が、オイシイ金庫を手放すはずもない。
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12/3(日) 6:00配信 SmartFLASH
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