【観測技術/気象学】海鳥は野生の風速計 滑空する海鳥の飛行から海上の風向・風速を観測するat SCIENCEPLUS
【観測技術/気象学】海鳥は野生の風速計 滑空する海鳥の飛行から海上の風向・風速を観測する - 暇つぶし2ch1:もろ禿HINE! ★@\(^o^)/
16/07/26 17:55:48.80 CAP_USER.net
【プレスリリース】海鳥は野生の風速計 ~滑空する海鳥の飛行から海上の風向・風速を観測する~ - 日本の研究.com
URLリンク(research-er.jp)

発表のポイント:
•海鳥の飛行データを用いて、気象衛星による観測を補間するような高解像度の海上風データを取得することに成功した。
•海鳥が飛行中に風に押されたり押し戻されたりする効果を利用して、海鳥の飛翔行動データから海上風を推定した。
•海鳥を用いた低コスト・長時間・広範囲の海上風観測は、従来の観測を補間するような新しい観測プラットフォームになることが期待できる。

発表者:
米原 善成(東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻|東京大学大気海洋研究所行動生態計測分野 博士課程3年)
後藤 佑介(東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻|東京大学大気海洋研究所行動生態計測分野 博士課程3年)
佐藤 克文(東京大学大気海洋研究所 教授)

発表概要:
海上の風情報は大気と海洋の相互作用を理解する上で欠かせない要素の一つです。近年ではリモートセンシング技術の発達により、気象衛星を用いて全地球規模の海上風を推定できます。しかし、気象衛星による風観測は1日最大2回という時間解像度のため、風環境の細かい時間変化を捉えられない可能性があります。さらに、沿岸域では陸地の影響で衛星による海上風の推定が困難です。
東京大学大気海洋研究所の米原善成大学院生、後藤佑介大学院生、佐藤克文教授と名古屋大学、北海道大学、フランス、米国との合同チームは、滑空するミズナギドリやアホウドリの飛行から、これらの海鳥が経験した海上風を推定することで、従来の気象衛星による観測の空白を補間できる可能性を示しました。
本合同チームはオオミズナギドリ、コアホウドリ、ワタリアホウドリといった海鳥に小型のGPS記録計を装着し、飛行経路を記録しました。これらの海鳥の飛行速度が追い風に押されて加速し、向かい風に押し戻されて減速する効果を利用して、海鳥が経験した海上風の風向・風速を5分・約5kmという詳細な時空間スケールで推定することができました。海鳥の飛行から推定した風向・風速は気象衛星で推定した風情報と強い相関を示していました。
海鳥の飛行から推定した海上風は気象衛星による風観測の時空間的な空白を補間するように得られていました。特に東北地方の三陸沿岸で繁殖するオオミズナギドリからは、気象衛星では観測できない三陸沿岸域を広くカバーする海上風データが得られました。また、この海鳥を用いた海上風データでは1日数回の気象衛星による風観測では捉えられない風向・風速の時間変化を捉えることができました。
これらの結果から、従来の気象衛星による風観測を補間する手法として、滑空する海鳥が新たな海洋観測プラットフォームになることが期待されます。

(以下略)


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