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2016.6.20 19:24
絶滅したオルサコドント科スフェノダス属のサメの復元図(中島保寿さん提供)
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北海道中川町の中川町エコミュージアムセンターは20日、同町の天塩川支流にある中生代白亜紀の約8900万年前の地層から、
絶滅したオルサコドント科スフェノダス属のサメの歯の化石が完全な状態で見つかったと発表した。
これまでスフェノダス属の歯が白亜紀の地層から完全な形で見つかったのはデンマークの1例のみで、環太平洋地域では初めてという。21日から同センターで公開する。
化石の大きさは、縦横それぞれ約2~3センチ、厚さ約5ミリで、現生のサメでは見られない珍しい丁字形。
細くて折れやすいため完全な形で見つかるのは異例で、今回の発見により詳細な分析が期待される。
スフェノダス属は、ジュラ紀~古第三紀に生息し、体長は推定約2メートル。比較的寒い海で暮らし、魚やイカを食べていたとみられる。
発掘調査は2004年から一昨年にかけ、東京学芸大、東京大、中川町エコミュージアムセンターが共同で行った。