16/06/18 21:09:22.86 CAP_USER.net
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もう1つの地球を探せ 「プラネットハンター」という仕事
(CNN) 米マサチューセッツ工科大学(MIT)の天体物理学者、サラ・シーガー氏は20年近くにわたり太陽系外の惑星を探している。「もう1つの地球を見つけるのが自分の人生の目的」と語るシーガー氏の研究の舞台裏に迫った。
太陽系外惑星が最初に発見されたのは1990年代。当初は疑問視する声もあったが、技術の進歩によりそれ以来、6000個以上の系外惑星が観測されてきた。
多くの惑星の存在が明らかになるなか、地球に似た惑星を特定しようとする競争が始まっている。液体状の水がある岩石惑星で、生命の存在に適した環境が整っていることが条件だ。シーガー氏は自身の手法でこうした惑星を発見できると確信している。
「これは惑星ではない!」の声
太陽系外惑星を発見するのは簡単ではない。恒星が強い光を発するため望遠鏡では惑星を直接見ることができず、灯台の周りを飛ぶホタルを見つける作業にもたとえられる。1995年、最初の系外惑星が発見された際は、別の天体からの重力の影響で恒星がわずかにふらついているのを確認するという間接的な方法が採られた。
シーガー氏は当時、米ハーバード大学の大学院生。博士号取得のための研究テーマを模索していたところで、新しい研究分野に魅了された。ただ、太陽系外惑星は間接的にしか見つかっていなかったことから、懐疑的な声が大半だったという。
実際、恒星のふらつきは系外惑星以外の要因によって引き起こされている可能性もあり、一部の惑星については発見が撤回されている。
だが「トランジット法」という別の方法が見つかり、惑星探索が容易になった。惑星が恒星の前を横切る際にその光をわずかに減少させる現象をとらえる方法で、「恒星のふらつきから予想された惑星の1つが、予測された時間にぴったり星の前を横切ったことが確認された。これで議論の余地はほぼなくなった」とシーガー氏は語る。太陽系外惑星は確かに存在していたのだ。
系外惑星の大気
シーガー氏は系外惑星を探すだけでは満足せず、その大気にも着目した。生命の兆候を探す手段として大気は重要だという。惑星が恒星の前を横切るとき、恒星の発する光がその大気を通過するため、大気の組成を分析することが可能になる。
この分析は虹の観察するときの過程に近い。虹を細かく観察すると、色のあいだに暗い線がわずかに見える。地球の大気が太陽光の一部を吸収するために現れるもので、この暗い線を手がかりに大気の具体的な成分を解析することができる。
シーガー氏は1999年、ナトリウムが手がかりになると示唆。2年後、ハッブル宇宙望遠鏡を使ってこの予測が正しかったことが確認された。「ホットジュピター」と呼ばれる太陽系外惑星の大気中にナトリウムが発見されたのである。「わずかなナトリウムでも大きな痕跡を残す」とシーガー氏は語る。
ホットジュピターは木星のように地球の何倍もの大きさがある巨大なガスの球体だ。恒星に極めて近い軌道を周回していることから非常に高温になっている。巨大なため太陽系外惑星としては最も発見しやすく、これまでに数百個が見つかった。
ただ、ホットジュピターは固い地表を持っておらず、地球とは大きく異なる。生命が存在するためには、地球のように小さく、岩石状の惑星が必要だ。
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