16/06/02 12:29:41.97 CAP_USER.net
(CNN) ロンドン考古学博物館(MOLA)は1日、ロンドン中心部の建設現場で2012~14年にかけて、古代ローマ時代の文字を手書きで記した木の板が400枚以上見つかったと発表した。
現場ではブルームバーグ欧州本社の新社屋を建設中。木の板以外にも、50棟以上のローマ時代の建物の跡が見つかったほか、1万5000点もの人工物が出土したという。
400枚以上の木の板のうち、西暦57年1月8日付の金融に関する「古文書」は、英国で見つかった手書き文書としては最も古いものだ。
別の板には「Londinio Mogontio」と書かれている。これは「ロンドンで、モゴンティウスに宛てて」という意味だ。時代は65~80年ごろで、ロンドンに言及した文書としては最も古いものと考えられている。
板からは奴隷や裁判官、醸造業者まで、100人近い人物の名前が見つかった。歴史学者にとっては、ローマ時代のロンドンにおける日々の営みを知るヒントとなるものだ。
これまでロンドンでは、ローマ時代の手書きの板は19枚しか見つかっていなかった。
ローマ時代の「帳簿」は薄いタイルのような形状で、みつろうを塗った板の上に文字を書くようになっていた。長い時間を経てみつろうは剥がれ、文字の跡がついた板の部分だけが残ったわけだ。
幸い、板は湿った泥に埋まっていたため、酸素に触れることなく腐らずに済んだ。板が出土した場所には、かつて川が流れていた。
英国最古の手書き板を含む700を超える出土品は、来年ブルームバーグの新社屋で展示される予定だ。
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