【免疫学】自然リンパ球によるアレルギー抑制機構を解明 アレルギー疾患の新しい治療法への道を開くat SCIENCEPLUS
【免疫学】自然リンパ球によるアレルギー抑制機構を解明 アレルギー疾患の新しい治療法への道を開く - 暇つぶし2ch1:もろ禿HINE! ★@\(^o^)/
15/11/24 12:33:31.64 CAP_USER.net
共同発表:自然リンパ球によるアレルギー抑制機構を解明~アレルギー疾患の新しい治療法への道を開く~
URLリンク(www.jst.go.jp)

理化学研究所(理研) 統合生命医科学研究センター 自然免疫システム研究チームの茂呂 和世 チームリーダーと免疫細胞システム研究グループの小安 重夫 グループディレクター、
慶應義塾大学 医学部 呼吸器内科学教室の加畑 宏樹 助教と別役 智子 教授らの共同研究チーム※1)は、自然リンパ球注1)によって発症するアレルギー炎症を抑制するメカニズムを
解明しました。
2010年、茂呂チームリーダー、小安グループディレクターらの共同研究チームは、新しいリンパ球「ナチュラルヘルパー細胞(NH細胞)注2)」を発見しました※2)。それ以降、さまざまな類似する
細胞が報告され、今ではこれらを「2型自然リンパ球(ILC2s)」と呼んでいます。ILC2sの発見により、これまで広く知られてきたT細胞やB細胞、IgE注3)を介したアレルギー反応とは異なる、
ILC2sを介したアレルギー反応(自然アレルギー)が存在することが明らかになりました。一方、どうすればILC2sの活性化を抑制できるのか、どのようにILC2sによる炎症反応が収束するかは
明らかにされていませんでした。
共同研究チームは、アレルギー疾患を根本的に治療するためには、ILC2sの抑制メカニズムを解明する必要があると考え、ILC2sを抑制するサイトカイン注4)を探索し、1つずつスクリーニング
しました。その結果、共同研究チームはインターフェロン(IFN)とインターロイキン-27(IL-27)と呼ばれる2つのサイトカインがILC2sの増殖・機能を抑制することを発見しました。さらに、喘息の
モデルマウスにIFNあるいはIL-27を投与したところ、肺でのILC2sの増殖を強く抑えることができ、喘息の炎症症状である、好酸球注5)浸潤や粘液過剰分泌、気道過敏性を抑えることに
成功しました。また、寄生虫感染についても、虫体が体外に排出された後、IFNとIL-27がILC2sの活性化を抑え、炎症を収束させることが明らかとなりました。
ILC2sは、皮膚や腸管、肺など、アレルギー疾患と関わりの深い部位に存在することから、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、喘息など、多様なアレルギー性疾患に関わっていると考えられます。
これまで見過ごされてきた、自然アレルギーという概念を考慮することで、今後、アレルギーの発症・増悪メカニズムの解明や新しい治療法の開発が可能になると期待されます。
本研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業の一環として行われました。成果は、国際科学雑誌『Nature Immunology』オンライン版(11月23日付け:日本時間
11月24日)に掲載されます。

(以下略)


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