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2017年03月15日 11:14
Ulala(ライター・ブロガー)
【まとめ】
・仏でも「引きこもり」が注目され始めた
・若者の失業率の高さも一因
・相談窓口と社会のサポートが必要
■高い失業率も一因
最近フランスでは、本が出版されたり、演劇の題材になるなど、「ひきこもり」について触れられる機会が増えています。
「ひきこもり」。それは、学校にも行かず就職もせず、長期間に渡って家族以外と交流をもたず、社会参加しないで自宅や部屋にとじこもる状態のこと。対恐怖症、不眠、うつなどの症状を伴う場合もあります。
若者が自宅にひきこもる問題は、日本では1970年代からその存在が認識されはじめ、90年代から具体的なケースが知られるようになりました。欧州では2000年代に入ってから紹介されるようになりましたが、
最初は「詰め込み教育、受験、コミュニケーション不足」が原因であり、日本特有の現象と紹介されていたのです。しかしながら、景気が悪くなりはじめた2008年頃から、フランスにおいても
社会活動に参加できていない若者がいることが認識されるようになってきました。景気が悪くなることで若者の失業率が膨れ上がり(現在では25%前後)、失業者も増えると共に家にいる若者が増えたことも影響しているとも考えられます。
フランスでひきこもりの現象が認識し始めた2012年のルモンドの記事によると、パリのSaint-Anne病院では16歳以上の「引きこもり状態」と見られるケースがすでに15カ月で30件ほどあったと言います。
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