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2016/10/25(火)8:13
なぜ大阪府警の機動隊員は暴言を吐いたのか
ITmedia ビジネスオンライン
先週、沖縄の高江ヘリコプター着陸帯(通称ヘリパッド)建設予定地を警備する大阪府警の巡査部長(29)と巡査長(26)が反対運動をされている方たちに対し、「どこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」「黙れ、こら、シナ人」と発言をしたことが注目を集めた。
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戒告の懲戒処分を受けた巡査部長らは、「体に泥を塗っているところを見たのでつい言ってしまった」「その場で飛び交った言葉をつかってしまった」など発言に侮辱的な意味合いはないと釈明したものの、沖縄メディアや「知識人」のみなさんは黙っていない。
113年前に大阪・天王寺で「琉球婦人」が見世物にされた「人類館事件」を引き合いに、発言の根底には、本土の人間が抱く沖縄への強い差別意識がある、と厳しく批判。このように「下」に見ているから、基地負担を押し付けるのだ、という主張をされる方もいる。
一方でネットの論調では、「たしかに暴言だけど、反対運動をしている方もめちゃくちゃだろ」という意見も多い。この拠り所となっているのは、『ある沖縄県警の機動隊員は反対派の活動家から「おまえの子供を学校に通わせなくしてやる」「八つ裂きにしてやる」と言われたと明かす。休日に家族と買い物をしていると、出くわした反対派から「こんなところで何をやっているんだ」と難癖をつけられたこともあるという』(産経新聞 10月21日)などの報道だ。
ただ、反対派のみなさんをかばうわけではないが、こういう警察官への「恫喝」というのは、市民運動をされている方たちからするとわりと多いというか、基本的かつ伝統的な「戦法」なのだ。
例えば、あさま山荘事件の陣頭指揮や、初代内閣安全保障室長として知られる佐々淳行の息子さんは、世田谷区立小学校に通っている間、日教組の女性闘士から授業中に「お父さんが警官、自衛官の子は立ちなさい」と立たされて、クラス全員の前でこんなことを言われたという。(産経新聞 2008年10月21日)
「この子たちのお父さんは、ベトナムで戦争し、学生を警棒でなぐっている悪い人たちです」
その後、警官、自衛官の子供たちだけ居残りで立たされたので、これを「体罰」だと佐々さんが抗議をしたところ、女性闘士は『「組織をあげて警察の権力的弾圧と闘う」と息巻いた』という。
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