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［韓国大統領罷免］亡命・射殺・逮捕・弾劾…歴代大統領の受難史
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朴槿恵氏が１０日、韓国憲法裁判所の決定で憲政史上初めて大統領を罷免されたことで、
歴代大統領の受難の歴史にあらためて関心が集まっている。
初代大統領の李承晩氏から朴槿恵氏に至るまで、歴代大統領は在任中には絶大な権力を持っていたが、
下野、射殺、家族の逮捕、検察捜査、弾劾といったさまざまな受難と悲運を免れなかった。
中でも、朴槿恵氏は父親の朴正熙元大統領と同様、自身に近い人物が悲運を招いた。
李承晩氏は国家発展の枠組みを築き、民主主義の種をまくという功績を残したが、権力欲が１９６０年の不正選挙につながった。
これに反発した同年４月の民衆革命を受けて辞意を表明し、米ハワイに亡命、異国の地で他界した。
クーデターで権力の座についた朴正熙氏も、１８年におよぶ長期政権の末、１９７９年に自身の側近に射殺された。
同氏に続き軍部の力で大統領ポストを手にした全斗煥氏と盧泰愚氏も、
過去のクーデターや在任中の不正蓄財の追及を受けて退任後にそれぞれ死刑、無期懲役の判決を受けた。
いずれも後に赦免されている。
軍事政権時代に終止符を打ち、民主化時代を開いた金泳三、金大中の両元大統領も、
在任中に自身の息子が逮捕されるという不運に見舞われた。
政治改革と高い道徳性を掲げて政権を発足させた盧武鉉元大統領は退任後、
実業家のロビー事件に絡む収賄容疑で検察の捜査を受け、捜査が進んでいる最中に自殺した。
実用主義を標榜して政権交代を果たした李明博元大統領も、在任時に兄が逮捕されている。
自身も就任前に株価操作に関与した疑惑で特別検察官の聴取を受けた。
朴槿恵氏は「原則と信頼」の政治家というイメージを生かし、初の女性大統領という称号を得たが、
４０年来の友人という崔順実被告の国政介入疑惑が表面化したことで、弾劾された初の大統領として歴史に残ることになった。
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