17/03/14 19:19:28.41 CAP_USER.net
印西市でイノシシが激増している。
高層住宅が立ち並ぶ市内には生息していないとされていたが、平成12年に市東部に突然現れた。
生息地域は広がり、今や千葉ニュータウンの住宅街近くにも「イノシシ注意」の看板が掲げられている。
市は駆除にあたるハンター(捕獲従事者)を増やそうと、新年度から狩猟免許取得費用の9割を補助する事業に乗り出す。
農作物への被害も深刻化しつつあり、市は「ここ1、2年が鍵」とみており、わな猟によるイノシシ封じ込めを図りたい考えだ。
(江田隆一)
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同市のイノシシ生息数はよく分かっていないものの、手掛かりは捕獲数だ。
22年度は年間99頭だったがジワジワと増え、26年度は195頭になり、その後爆発的に増えた。
27年度は364頭、28年度は1月末までの10カ月間で、旧印旛村など市東部地域を中心に540頭を捕獲した。
イノシシは生後1年で出産し、10年で100倍になるとされる。
生息数が1千頭とすると、10年後には市の人口9万7300人(1月末現在)を超える10万頭となる。
あくまで机上の計算だが、手をこまねいていてはイノシシがあふれる事態になりかねない。
農地を食い荒らすイノシシによる被害は、27年度は水稲、野菜、イモ類などに618万円に上った。
捕獲に加え「自衛」も重要な対策で、
イノシシを近づけないための電気柵が延べ約76キロ張られ、今後は年間30キロずつ延ばす計画という。
イノシシは身を隠す里山づたいに生息地を広げるとされる。
最近は千葉ニュータウン周辺や印旛地域とは反対側の西部地域でも目撃されている。
イノシシ対策にあたる市農政課の担当者は
「ここ1、2年が鍵。ここで減少に流れを変えなければ、一気に拡大する危険がある」と話す。
市内でイノシシの捕獲を行うのは30人余りで、イノシシの繁殖力に対抗するには十分とはいえない。
そこで市は、市民に狩猟免許を取得してもらい
「自分たちの手でイノシシ害から印西を守る」という地域ぐるみの体制を構築しようと意気込む。
市内では箱わな、くくりわなを使った捕獲が中心で「わな猟免許」が必要となる。
取得希望者には講習会受講料1万円と狩猟免許試験申請費用5200円のそれぞれ3分の2が補助されているが、
新年度からは補助対象外だった医師の診断書費用を加えた費用の9割が補助される。
これにより数千円で、イノシシ捕獲ができるようになる。
目撃情報を分析する生息・行動域調査も強化。
市と市民、印西猟友会が一体となりイノシシ根絶に取り組むという。
イノシシの車への接触事故も報告されており、人にも危害を加えかねない。
一部の「餌付け」行為が市街地へのイノシシ出没を招いたとされる神戸市などの失敗を教訓として、
市農政課は「うり坊がどんなにかわいくても、餌を与えないで」と呼びかけている。
写真:北総鉄道印旛日本医大駅からさほど遠くない道路脇にも「イノシシ注意」の看板
URLリンク(www.sankei.com)
以下ソース:産経ニュース 2017.3.14 11:25
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