17/01/07 17:51:32.84 CAP_USER.net
クマなどの狩猟をなりわいとする「マタギ」。全国有数のマタギの里、山形県小国町に女性マタギがいる。
長く女人禁制とされた世界だが、担い手不足を背景に容認されるようになってきた。
小国町のマタギは、全員が町猟友会会員だ。
1950年ごろ約300人いた会員は108人まで減少。
高齢化が進み、60歳以上が8割を占める。
人材難の中、5年前に初の女性マタギが誕生した。
町職員の蛯原紘子さん(32)=熊本市出身=。
大学と大学院で野生鳥獣の駆除について学び、
小国町のクマ狩りを見学した際、クマを即座に発見するなど山を知り抜いたマタギに心を打たれた。
「もっと知りたい」。
町に通い続け、大学院修了後に移住した。
先輩マタギと山に分け入り、ウサギやカモシカを撃つ。
クマ狩りにも参加するが、まだ仕留めた経験はなく、「いつかは撃ってみたい」。
400年以上続くとされる小国マタギの世界で、山の神は「嫉妬深い女性」と信じられてきた。
このため狩りは女人禁制。
蛯原さんが加わることをよく思わないマタギも少なくなかった。
初めて狩りに同行したのは2007年。
「1回目は登山口まで、2回目は少し奥までと、徐々に同行する距離と時間を増やしていった」。
化粧はせず、他の人より早く山小屋に行きお茶を入れるなど、マタギの信頼を得る努力を重ねた。
マタギ歴40年以上の斎藤初男さん(66)も最初は「男だけの世界に」と異議を唱えた。
しかし蛯原さんが同行しても獲物は捕れた。
蛯原さんは11年12月に猟友会に入り、マタギの一員に。
斎藤さんは「時代の流れだ」とし、
「何十年かかって一人前の世界。少しずつ技能を覚えて長く続けてほしい」と期待する。
この冬、同町職員高橋佳帆里さん(23)=山形県天童市出身=が新たに加わった。
高橋さんも「分からないことだらけだが頑張りたい」と前向きだ。
猟友会会長の遠藤春男さん(67)は
「興味を持つ女性は増えている。女性が入り注目されれば人手不足解消につながるのでは」と笑顔を見せた。
写真:狩りのため銃を背に雪山を歩く女性マタギの蛯原紘子さん
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以下ソース:時事通信 2017/01/07-14:23
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