【東芝】東芝に求められる”土光イズム”…「チャレンジ精神こそが成長に必要なものだと分かっていた」at BIZPLUS
【東芝】東芝に求められる”土光イズム”…「チャレンジ精神こそが成長に必要なものだと分かっていた」 - 暇つぶし2ch1:海江田三郎 ★
17/03/03 13:18:01.82 CAP_USER.net
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
東芝が窮地に陥っている。2015年4月に報じられた不適切会計問題を皮切りに不祥事の発覚が続き、昨年末にはアメリカの原子力事業をめぐる巨額損失が明るみに出た。
(中略)
土光さんは好奇心旺盛で、チャレンジ精神の塊のような人物だった
 なぜ、東芝は隠ぺい体質に染まってしまったのか。原因は「経営」にあると思う。東芝の経営は昔からダメだったのかというと、
そうではない。東芝の社長・会長を歴任した土光敏夫さんは敏腕な経営者だった。経営危機だったIHIの立て直しに成功。
その後、東芝に経営危機が訪れた1965年に社長として就任して立て直した実績を持つ。
 僕は、彼に何度も会ったことがある。彼は素晴らしい経営者だった。昔、僕は文藝春秋に「最先端の脳の研究と人工知能(AI)」
の話を寄稿したことがある。脳にある神経細胞は、何億個も存在する。ずっと解明されなかった脳の内部が
徐々に研究されてきて分かり始め、それがAIの開発に繋がるという話だ。それを読んだ土光さんが、
「とても面白い」と直接、感想を述べてくれた。僕の書いたものを評価してくれたから素晴らしいというつもりはない。
僕が感動したのは、企業のトップから外れた後にも、新しい技術や研究に対して常に耳を傾け
、吸収したいと考えているその姿勢だ。実に好奇心旺盛な人物だった。
 土光さんは中曽根康弘首相に「国鉄や電電公社などの公社公団はダメだ」と進言した人物でもある。
なぜ、彼は構造改革を打ち出そうとしたかというと、チャレンジ精神こそが成長に必要なものだと分かっていたからだ。
 例えば、かつて国鉄は「生産性向上」を目標に掲げたが、組合がストライキを起こしてしまった。
なぜ、労働者たちが生産性向上に反対したかというと、生産性を高めても国鉄の職員の給料は上がらないし、
ボーナスも増えなかったからだ。会社の業績が上がっても、彼らにメリットはない。だから、職員にやる気がないのだ。
 この調子では、いつまでたっても生産性やサービスの向上にはつながらない。市場競争力のなさを憂い、民営化を強く推し進めたのだ。
 こんな話もある。中国の宝山に初めて「宝山製鉄所」ができた時、日本の製鉄大手の新日本製鉄が全面協力した。
当時、新日鉄の職員が最も苦慮したことは、中国の経営者をはじめ従業員に、お客さんに対するサービス精神を認識させることだったという。
中国には、サービス精神が全くなかった。すべて配給で済むから、企業は客にサービスをする必要がないのだ。
 サービスしようという気持ちがないということは、生産性を上げて値段を下げようとか、いいものを作ろうという意識が全くないということだ。
 もう1つ、興味深い話がある。ソ連のゴルバチョフ大統領が、ペレストロイカを進めなければならないと言い出した時、僕はソ連に何度も取材に行った。
ソ連の人民農場(コルホーズ)を訪れた時、穀物の運搬はトラックではなく、すべてトロッコが使われていた。
「なぜこのような効率の悪いことをするのか」と聞くと、ソ連には大きなトラックしかなく、狭い道は入れないのだという。
 僕は、「なぜソ連には大きなトラックしかないのか」と聞くためにトラック会社に取材に行くと、驚くべきことが分かった。
共産主義だから、サービス精神がない。ただノルマだけがある、と。ソ連のトラック会社は、「鉄をどれだけ使うか」というノルマがあった。
小さいトラックを作ったのでは、ノルマは達成できない。だから、できるだけ大型のトラックを作った。大型のトラックがいか
に不便かということは、どうでもいいのだ。
 ただノルマをこなすだけだったからこそ、成長がなかったのだ。
 日本が高度成長を遂げられたのは、チャレンジや競争の精神があったからだ。ところが、最近の大企業の経営者
たちはチャレンジを恐れ、総じて守りの経営をしている。このような経営の下で、従業員は自ら考え、
新たなモノづくりに燃えることができるだろうか。どちらかと言えば、ただノルマをこなして働いていたソ連の人々と重なって見えてしまう。
 求められるのは、自らを守るための改善よりも、市場で競争できる強みを磨く改革だ。土光イズムを今一度、取り戻してほしい。


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