16/11/23 21:18:22.00 CAP_USER.net
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社員株主による株主総会のリハーサルは、業務時間内に行われた。そう証言したのは、
フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)株主総会で、ヤラセ質問をした、
フジテレビ(フジHD全額出資子会社)のデジタルマーケティング部長本人である。
社員株主は業務とは関係なく、本人の意思で株主総会に出席したという、これまでのフジHDの主張は、法廷の場で覆されたのだ。
フジHDの株主である松沢弘氏と山口三尊氏は、ヤラセ社員株主の質問があまりにも多く、
一般株主の質問の機会が奪われていることなどから、フジHDを相手取り、2014年と2015年の株主総会の
決議取消を求める訴訟を、東京地裁で行っている。
証人として出廷したデジタルマーケティング部長と、事務局として株主総会を取り仕切っていた
フジHD総務部長(フジテレビ総務部長を兼務)の口から、株主総会の実態が明らかになったのは、
11月17日(木)に東京地裁で開かれた、2015年フジHD株主総会決議取消裁判でのことである。
最初に証言台に座ったのは、デジタルマーケティング部長。フジHD弁護人の質問にも、
2015年の株主総会のリハーサルに2回参加したことを認めた。フジテレビには部長が100名ほどいるので、
「会社幹部と呼ばれることには違和感があります」と答える。
法廷では氏名も明かされたが、ここではデジ部長と呼ぶことにしよう。
原告の代理人である萩尾健太弁護士の質問に、デジ部長は会社からの案内によって1995年に株主となり、
2010年、2011年、2013年、2014年、2015年の株主総会に参加していると答えた。だが部長は、最初に何株買ったのかも、
今、何株持っているのかも知らないという。こんな投資家も、広い世の中にはいるのだろうか。
社員株主は休暇を取り、自由意思で株主総会に出席しているというのが、フジHDの主張。リハーサルについてはどうだったのか、萩尾弁護士は問うた。
「休暇届は出しておりません」とデジ部長は答えた。
リハーサルが行われたのは、2015年の6月16日(火)と6月24日(水)であったと言われている。
「平日であったことは間違いありません」とデジ部長。
リハーサルに向けて1時間ほどの打ち合わせが行われたが、それも業務時間内であったことも認めた。
総務局の担当者から参加の要請があったとのことだが、それはどのように伝えられたのか?
「会社の内線電話だったと記憶しています」
リハーサルの議長は誰だったのか?
「日枝会長です」
言うまでもなく、フジHDとフジテレビの代表取締役会長であり、株主総会で議長を務める日枝久その人である。
デジ部長が株主総会で質問したのは、放送をインターネットで配信することについてだった。
自身の業務に関わることであり社内で意見を交わせばいいと思われるが、なぜ株主総会で質問したのか?
「社内で意見が分かれていたので、会社の公式の方針を知りたかった」
それこそ、社内でやるべきだろう。
次に証言台に座ったのは、事務局として株主総会の進行を取り仕切っていたフジHD総務部長だ。
フジテレビの総務部長も兼務している。彼のことは、総務部長と呼ぶことにする。
フジHD弁護人の質問に、リハーサルを2回行ったことを認め、フジHDの中核子会社である株式会社フジテレビの社員株主に
「指示や命令はしておりません」としながらも、株主総会のリハーサルと総会本番出席や、会社側が用意した「やらせ質問」への協力を求めたことは認めた。
2015年の株主総会では、まだ質問しようとする多くの一般株主の手が上がっているにも関わらず、
「議論は尽くされたと思いますので、採決に移るべきではないでしょうか」との動議が出され、会場からの拍手で採用され、質疑が打ち切られた。
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