16/10/29 11:46:28.20 CAP_USER.net
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月100時間超の残業(※1)で過労自殺した大手広告会社・電通の女性新入社員の労災認定がニュースになった10月7日、
厚生労働省は世界初の「過労死(※2)白書」を発表した。残業(時間外労働)時間が過労死ラインである
「月80時間超」の労働者がいる企業は全体の2割以上に及ぶ、など労働現場の各種データと対策の現状をまとめたものだ。
労働問題に詳しい金子さんは白書を読み、「必ずしも実態を反映できていない部分もあり、現実はもっと過酷」として、警鐘を鳴らす。
※1 残業(時間外労働)とは、法定労働時間(原則1日8時間、週40時間)を超える労働のこと
※2 「過労死」には過労で脳血管疾患や心臓疾患を発症する突然死だけでなく、過労による自殺も含まれる
今年9月末、電通の新入社員の女性の自殺について、東京・三田労働基準監督署が「長時間労働による精神障害が原因」と労災認定。
10月7日、遺族が記者会見で公表した。当時24歳だった新入社員は過労でうつ病を発症、2015年12月に自殺した。発症前1か月間の時間外労働は約105時間に達していたという。
東京労働局と三田労働基準監督署 は10月14日、労働基準法に基づき電通本社に立ち入り調査を行った
。電通では、1991年に入社2年目の男性社員が過労自殺、2013年には当時30歳の男性社員が
過労で病死したことが明らかになっている。同社は14年と15年に労働基準監督署から是正勧告を受けていたが、再び悲劇が起きてしまった。
「世界初」の過労死白書
「Karoshi(過労死)」は、ローマ字で英語辞書にそのまま掲載されている。過労死が日本発祥で、外国ではあまり見られない社会現象のためだ。
厚労省の「過労死等防止対策白書」(2016年版)は、14年に成立・施行された「過労死等防止対策推進法」に基づき、
過労死防止のための調査研究データのほか、啓発活動や相談体制などの現状を報告している。
今回の白書が「日本初」どころか「世界初」と呼ばれることを評価すべきか戸惑うところだが、いずれにせよ、
法律の成立からここまで取り組みが進んできたことは、画期的といえるだろう。現状を表す詳細なデータも掲載されている。しかし、白書ではとらえきれていないもっと過酷な現実もある。
(以下略)