【鉄道】「鉄道業界が協力して車両標準化をすすめるように」国交省の時代錯誤な提案に鉄道業界猛反発at BIZPLUS
【鉄道】「鉄道業界が協力して車両標準化をすすめるように」国交省の時代錯誤な提案に鉄道業界猛反発 - 暇つぶし2ch1:海江田三郎 ★
16/10/19 16:47:41.40 CAP_USER.net
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 ある鉄道事業者の車両開発担当者がこう明かす。「鉄道業界が協力して車両の標準化を進めてはどうかと言うのです。この提案には驚きました」。
 鉄道車両は法令やJIS(日本工業規格)に基づいて製造される。日本鉄道車両工業会が定めるJRISという業界規格もある。
現在は国際競争力を高めるために、国内規格を欧州が中心に策定している「国際標準規格」に反映させる取り組みも行なわれている。
 こうした状況に重ねるように持ち出された国交省による標準化の提案。鉄道事業者の側では、
国交省はかつて国鉄が行なっていたような標準車両の導入を迫っていると受け止めた。

(中略)
 一方で、国交省の発言に対する鉄道車両メーカーの反応は、鉄道事業者とは違ったものだった。
車両メーカー各社に標準車両の共同開発を求めているというのだ。
 欧州の車両メーカーでは、各社ごとに標準車両を開発して、それを各国の鉄道事業者に売り込む「カタログ販売」
という手法が主流だ。それに対して、日本のメーカーは鉄道事業者のニーズに合わせて車両をゼロから開発する
「オーダーメイド」的な販売を得意とする。
 ただし、日立製作所はモジュール化による省コストを実現した「Aトレイン」というブランドで様々な車両を開発している。
また総合車両製作所は、親会社であるJR東日本からの大量発注を武器に「サスティナ」という通勤車両ブランドを築き上げるなど、
独自の標準化で事業展開する企業もある。そこへ出てきた国交省の発言は、護送船団方式への回帰のように見える。
 国交省の発言に対して、あるメーカー関係者は「国際競争力といっても
メーカーごとに得意分野はまちまちで、それを標準化したら国際競争力に逆行しかねない。
日本の強みが顧客の意向に対応するテーラーメイドだということがわかっていない」と呆れかえる。
 日立で鉄道部門のトップを務めるアリステア・ドーマー氏は、以下のような疑問を呈する。
「当社は製造業者としてはコスト削減のために標準化を進めている。その一方で、顧客の要求に応えるために
多くのカスタマイズもしている。もし国が提案するように標準車両を造っても、顧客は買ってくれないのではないか」。
 8月に開業したバンコクの都市鉄道「パープルライン」は東芝、丸紅、JR東日本などの日本連合が受注、
総合車両製作所が製造した車両が使われている。山手線「E235系」と同じくサスティナをベースとしており、
「サスティナとして共通化されている部分は多い」(丸紅)というものの、実際には、かなりの部分で
現地仕様に合わせたカスタマイズを行なったようだ。標準化された車両がそのまま売れるという状況ではない。


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