16/10/19 11:40:26.95 CAP_USER.net
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【パリ=共同】フランスの原子力規制機関、原子力安全局(ASN)は重要設備の部品に
強度不足の疑いがあるとして、フランス電力(EDF)に対し、原発5基の運転を定期検査前に停止して
前倒しで検査するよう指示した。いずれの原発も大型鋳鋼品メーカー
「日本鋳鍛鋼」(北九州市)が製造した部品を使用している。フランスのメディアが18日、伝えた。
日本の原子力規制委員会は、同社が製造した日本国内の7原発11基の圧力容器の上ぶたなどに
注目して調査している。規制委は19日、定例会合でこの問題を議論。ASNの判断は日本での調査や規制委の対応にも影響を与えそうだ。
ASNは今年6月、金属をたたいて伸ばす「鍛造」という製法で日本鋳鍛鋼が製造した部品に、
炭素が基準値より多く含まれ、強度不足につながる可能性があるとした。
報道によると、フランスで日本鋳鍛鋼の部品を使用している計12基の原発のうち、7基の検査に既に着手。
4基の部品で炭素濃度が基準を超えている疑いが強まった。これを受け残り5基は3カ月以内に検査するよう指示。全検査後、安全確保策を決める。
フランスには商業運転用の原発が58基ある。建設中のフラマンビル原発3号機の審査過程で2014年、同国のメーカー「クルゾ・フォルジュ」社が製造した部品に強度不足が見つかり、その後のASNの調査で日本鋳鍛鋼の製品にも問題があると指摘された。