16/09/21 15:24:58.88 CAP_USER.net
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豊洲新市場・青果棟の地下空間にたまった“汚染水”。共産党都議団の調査によると、
強アルカリ性で、2000トンもあるという。この水の処理には数十万トンもの“真水”が必要な上、
欠陥だらけの豊洲では、とても処理し切れない可能性が高いのだ。
調査では、青果棟の地下のたまり水は、中性のpH7を大きく上回るpH11の強アルカリ性だった。
水質汚濁防止法は、pH9を超えるアルカリ性の水を下水道などに排水することを禁じている。
排水するには、酸性の物質を混ぜるか、大量の“真水”で薄めて、pH9以下に抑える必要がある。
ところが、酸性の物質を混ぜようにも、何でもいいというわけではない。土壌汚染の専門家によると、
「アルカリ性の原因物質を特定し、相性のいい酸性の物質を混ぜなければ、かえって有害物質を発生させる恐れがある」という。
都は17日、各棟の地下空間のたまり水の検査結果を発表。ベンゼンやヒ素など有害7物質については
「環境基準を下回る」と結論付けたが、アルカリ性物質の有無には言及しなかったので、相性のいい酸性の物質を把握しているのかどうか疑問だ。
“真水”で薄めるにしても、相当な量が必要だ。環境省水環境課によると、「ペーハーを『1』下げるには、
10倍の水で薄める必要がある」という。つまり、pH11の2000トンの水をpH9以下に抑えるには、
単純計算で約20万トンもの“真水”を加えなくてはならないのだ。卸売場棟と仲卸売場棟の地下空間のたまり水も強アルカリ性ならば、
さらに大量の“真水”が必要。都合、数十万トンもの“真水”を用意しなければならないが、そんなことが可能なのか。
共産党都議団が青果棟の地下空間を視察した際、随行した都の職員に「これだけのたまり水をどう処理するのか」と問うと、
「地下水管理システムが本格稼働すれば、自動的に水は減っていく」と説明したという。
しかし、そもそも地下水管理システムには“根本的欠陥”があると、日本環境学会元会長の畑明郎氏が指摘する。
「豊洲の地盤は埋立地で、泥を多く含んでいます。そのため、地下水をくみ上げる揚水井戸のパイプに泥が流れ込み、
目詰まりを起こす恐れがあります。現在、地下空間にたまっている水も『目詰まり』が原因で、
地下水をうまくくみ上げることができていないのかもしれません」
次から次へ。豊洲市場は問題だらけだ。