16/09/20 09:13:50.95 CAP_USER.net
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)
日本と米国で高齢者の貧困問題を取材してみると、両国の貧困に対する考え方や取り組み方の違いに驚くことが多い。
例えば、日本人は「貧困は本人の責任だから、政府に頼るのではなく、自分や家族でなんとかしなければならない」
と考える傾向がある。だから、どんなに極貧状態に追い込まれても、なかなか助けを求めようとしない。
その結果、精神的に追い詰められて自殺したり、窃盗や強盗などの事件を起こしたりする下流老人が後を絶たない。
また、周囲にも「貧困は自己責任で、自業自得だ」と考える人が多く、社会全体が貧困者に冷たいように思える。
一方、米国人の多くは「貧困は本人だけの責任ではない」と認識しているので、
生活苦を抱える下流老人は積極的にかつ堂々と支援を求めようとする。また、日本の生活保護に相当する
公的扶助の「補足的保障所得」(SSI)についても、あくまで個人の問題(他人がとやかく言うべきではない)と考えるため、
受給者に対する偏見や自身のスティグマ感はあまりない。
このような考え方や取り組み方の違いが、両国の高齢者の生活苦や不安、
幸福度の違いにつながっているのではないかと思われる。この「日米老後格差」の実態を明らかにし、
日本の下流老人問題の解決策を提案した拙著『日本より幸せなアメリカの下流老人』(朝日新書)が9月13日に発売された。
そこで今回は本書のハイライト部分を紹介させていただきながら、記事をまとめてみたい。
(全文はサイトで)