16/09/17 09:25:24.52 CAP_USER.net
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自動車大手のFord Motor（フォード・モーター）は14日、米国内の小型車生産を全てメキシコなどの国外に移転することを発表した。
同日開催された投資家向け説明会の席上で、同社CEOのMark Fields氏は
「次の2～3年をかけて、現在、米国内での全ての小型車の生産は、メキシコなどの米国外に移転されることになるだろうと述べた。
米国の製造業の間ではこのところ、生産拠点の国内回帰の動きが強まっていただけに、
今回のフォードによる小型車生産国外移転の発表は大変な驚きももって受け止められている。
米国における自動車産業の中核的拠点となっているミシガン州デトロイト市は、
2008年のリーマンショック以降に生じた大手自動車メーカーの相次ぐ破綻を受けて2013年には連邦破産第9条を申請して財政破綻ともなっていた。
今回、フォードが小型車の生産を全て国外に移転するすると発表したことを受けて、
デトロイトを中核とした地域経済は壊滅的な影響を受けることとなる。
一方、今回、フォードが国内生産の海外移転を発表したことは、海外から国内に雇用を戻すことを
公約として掲げている共和党のトランプ候補にとっては自説を裏付けることになり、有利に働くことも予想されている。
Boomberg Politicsが先週末から今週始めにかけて実施したオハイオ州での世論調査では、
トランプ候補がクリントン候補に対して5ポイントリードしたことが明らかとなっており、今回のフォードの発表を受けて、
ミシガン州の自動車産業の労働者も総じて、トランプ支持に周る可能性も強まってきている。
オハイオ州やミシガン州などの5大湖の周辺の北東部各州は、Rush Belt（ラッシュ・ベルト）と呼ばれ、
大統領選挙戦の行方を占う上で、もっとも重要な州とされている。