16/09/15 08:20:53.12 CAP_USER.net
―新田さんはブラック企業アナリストとして、ワタミ批判の急先鋒でした。そのワタミが新田さんにブラック体質脱却に
あたって協力を求めてきたということですが、どのようにアプローチをしてきたのですか。
(中略)
―そもそも、なぜワタミはブラック企業になってしまったのでしょうか。
新田 これはどの成長企業にも当てはまることなのかもしれませんが、ワタミは最盛期で年間100店舗を出店するほどの急成長を続けていたにも関わらず、
その成長に対して会社の管理体制やシステムが中小零細企業時代のままに据え置かれた状態でした。
しかも社員には「素直な頑張り屋さん」が多かったので、その状態のままなんとかキャッチアップしようと頑張り、無理が続いてしまったことが、大きな問題につながったと考えています。
世間がイメージするブラック企業とは、「経営者が悪意を持って私利私欲のために若者を使い潰す」という構図ですが、私が見てきた限り、
ワタミはその構図に当てはまらないと考えています。渡邉さんをはじめ経営幹部も皆さん真摯に世の中に良い影響を与えたいと考えて、
居酒屋という“おじさん”相手の業態をファミリー層にまで広げ、健康に良い料理を安く提供するという社会貢献的なミッションを持っています。
そのミッションに共感した人たちが入社してきたので、社員は素直で人柄が良く、「頑張ればなんとかなる」という思いで急成長を続けてきたのです。
その成長にマネジメントのレベルが追いつかない状況に対しても、経営陣は「これまでなんとかやってきたのだから、なんとかなるだろう」という考えでした。
さらに、渡邉さん自身は異様に成長意欲が高く、超人的な努力もできる人なのですが、自分と同じぐらいの努力や成長を社員にも求めてしまったのです。
「社員の成長を期待するあまり、高い水準を要求する」ということはよくありますし、応えられる社員が多いうちは問題ないのですが、
会社が拡大し、従業員も増えれば、社員の価値観も多様になってきます。そんなところに、創業時と変わらない厳しい要求が投げかけられると、
「無理強い」と感じてしまう社員も少なからずいたことでしょう。何も「会社ぐるみで若者を使い潰してやろう…」といった悪意があったわけではなく、
あくまで善意によるものですが、ひずみが修正されないまま成長を続けたことが大きな原因だと考えています。
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