16/08/30 14:41:40.57 CAP_USER.net
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問題続出の豊洲新市場に、新たな“欠陥”だ。排水溝が浅すぎて、市場が汚水にまみれる恐れが出てきた。
ただ、小池百合子都知事はさまざまな“欠陥”発覚を受け、いよいよ「移転延期」を決断するとみられるが、どうも煮え切らない。
どうやら「延期幅」をめぐって、手詰まり状態に陥っているようなのだ。
築地の仲卸売場では縦40センチ、幅55センチ、深さ1メートルほどの長方形型の排水溝が設けられている。
対する豊洲の「仲卸売場棟」の排水溝は、幅30センチに満たず、深さはたった7~19センチ。
都の中央卸売市場・新市場整備部によると、排水溝の上にかぶせる金網の厚さが3・8センチだから、
実際はたった3.2~15.2センチしかない。
「こんな浅い排水溝で氷を流せば、水があふれてしまう」と危惧するのは、築地の仲卸で30年以上働く中澤誠氏だ。
「ケースに入れた鮮魚は、常に新しい氷や水に入れ替えて冷やさなければ鮮度を保てません。放置しておくと
魚の血がにじみ出して氷水が不衛生になり、魚に臭いがついてしまう。築地では、床に氷や水を大量に流していますが、
排水溝があふれることはありません」
氷で排水溝が詰まり、汚水があふれ、仲卸棟に“腐臭”が漂えば、衛生管理を売りにした豊洲も形無しだ。
■「リオ後に決断」と明言も
次から次へと“欠陥”が続出する豊洲新市場に対し、さすがに世論も呆れ、すっかり「移転延期」が既定路線になってきた
28日のフジテレビ系「報道2001」に出演した、小池知事の“側近”若狭勝衆院議員は「来週(29日)以降、移転問題について、
緊急記者会見を開くことになるだろう」と言った。
ところが、小池知事自身は煮え切らない。土壌汚染問題を抱える豊洲では、対策工事後2年間、
地下水のモニタリング調査を行うことが義務付けられている。小池知事は26日の定例会見で、
11月18日のモニタリング期間終了前に開場(11月7日)することについて、「私は大きな疑問を持っている」
と改めて強調した。「リオ後に決断」と言っていたから、26日の会見で華々しく「延期」を明言してもよかったのに、
できなかったのはワケがありそうだ。
「都のモニタリング終了直後に、豊洲で『地下水管理システム』が稼働し、改めて地下水の調査を行う必要があり、
完了するのは年明けになる。正式なモニタリング結果の公表は来年1~2月になるだろう。
それを考えれば、延期するとしても、開場時期は約3カ月後の2月が濃厚。しかし、年度末にかけ会社員、
学生の転居が繁忙で、引っ越し業者はトラックを手配できない可能性がある。かといって3カ月以上の大幅延期をするとなると、
今度は来夏の都議選がチラつく。移転問題が選挙の争点になっては困ると、都議会の反発は免れない」(都政事情通)
それだけじゃない。3カ月以上の大幅延期なら、築地市場跡に造られる環状2号が東京五輪に間に合わなくなる上、
“カネ”の問題も深刻になる。
「延期すれば、既に移転を決めた業者に対する営業補償などが必要になる。3カ月以上延期するならば、
それだけ金額も膨らむ。自公が多数を握る議会で予算案を通すのは、そう簡単ではない」(都政事情通=前出)
小池知事は、豊洲について「(中身のない)ドンガラ」とまで批判していたのに、やったとしても、3
カ月程度“小幅延期”でお茶を濁すぐらいか。緊急会見に都民は、「な~んだ」とガッカリさせられるかもしれない。