16/08/26 15:10:35.75 CAP_USER.net
URLリンク(www.nikkan-gendai.com)
これは「移転撤回」の決定打だ。荷物の重みで床が抜ける、間口が狭くてマグロが切れない―本紙はこれまで再三、
豊洲新市場の欠陥を報じてきたが、ついに“違法建築”である疑いまで浮かび上がった。小池都知事もいよいよ決断のしどころである。
■1300トンのコンクリ塊を急きょ敷設
別表は日刊ゲンダイが入手した豊洲新市場の「構造計算書」だ。中身を精査すると、不可解な記述が目につく
「仲卸売場棟」内の一部で、床の防水層を保護し、床そのものの損傷を防ぐために敷設される「押さえコンクリート」が、異常に薄い箇所が見つかったのだ。
仲卸売場棟の4階に入る「関連物販店舗」と「荷捌きスペース」の両エリアに敷設された押さえコンクリの厚さは、たった1センチ。
同じ階の「小口買出人積込場」は15センチ、1階の「荷捌きスペース」が25センチなのに比べると随分、心もとない。都に聞いてみた。
「『1センチ』と表記された箇所は、モルタルとセラミックを混ぜた補強材を使用しています。
関連物販店舗のエリアは、この処理で床の強度に問題はない。荷捌きスペースは、実際には1センチの補強材に加え、
15センチの押さえコンクリを敷設しています」(中央卸売市場・新市場整備部)
ところが、構造計算書をいくら見直しても、荷捌きスペースには15センチの押さえコンクリについての記載は一切ない。どういうことなのか。
「構造計算書の作成後、実際の施工に際し、現場が『やっぱり15センチの押さえコンクリは必要』と判断したとみられます。
荷捌きスペースには、水や氷に漬かった鮮魚が運び込まれる以上、防水機能を強化する必要があり、急きょ計画を変更したようです。
現状、計画変更手続きはなされていません」(同)
ある構造設計の専門家は、「急な計画変更は珍しいことではないが、建物の重量が大幅に変わる以上は、
早期に変更手続きを行わなければ、耐震基準を満たさなくなる恐れがある」と指摘する。
コンクリの重量は1立方メートルあたり約2.35トン。1平方メートルで厚さ15センチの塊の重さは約350キロになる。
4階荷捌きスペースの広さは3800平方メートルだから、単純計算で1300トン超の重量が加算されたことになる。
実は、建物全体の重さが増したことで、建築基準法に抵触する可能性がある。
「豊洲新市場のような公共性の高い建物は、一般のビルや家屋のような民間所有の建物より高い耐震性能が必要です。
一般の建物の耐震性能を『1』とすると、『1.25』倍の性能を持たせなければならない。これは建築基準法に規定されています。
構造計算書や設計図を見ると、豊洲は『1.25』倍ピッタリの数値で設計されている。押さえコンクリートを追加で敷設し、
建物が重くなったのなら、耐震性能は『1.25』倍に満たず、“違法建築”状態になっている可能性があります。
建物の重量が増せば、地震が起きた際、建物自体に与えるダメージが大きくなることにもなるのです」(建築エコノミストの森山高至氏)
もはや小池知事は「立ち止まって考える」程度では済まない。
関連
小池都知事が豊洲新市場を見学「設備は最高級で、世界でもまれにみる新しい市場だ」
URLリンク(www.sponichi.co.jp)