16/08/13 21:07:21.32 CAP_USER.net
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老後の生活には1億円必要だ、と言われています。定年までに1億円貯めるのは到底無理だ、と不安に思う読者がいるかもしれませんが、
普通のサラリーマン(公務員等を含みます。以下同様)は年金がもらえますし、
退職金も出ますから、過度な懸念は不要です。今回は、老後資金について考えてみましょう。
■「老後の生活に1億円かかる」のは本当です
60歳で定年を迎えるとして、男性は平均余命が23年あります。妻が夫より2歳年下だとすると、妻の平均余命
は30年あります。家計調査(注)によれば、無職世帯の平均支出額は60代前半が月額30.8万円、65歳以上が
月額27.6万円となっていますので、妻が90歳になるまでの生活費は、ほぼ1億円かかることになります
。この調査では、家計の人数が略2.5人なので、老夫婦の生活費よりは少し多くなっていますが、
長生きやインフレのリスクなどを考えると、「1億円必要だ」と考えておいて間違いないでしょう。
読者の中で、定年時までに1億円貯める自信のある人は希でしょう。でも、安心してください。サラリーマンには
年金、退職金、等々がありますから。実際、高齢社会白書(平成28年版)によると、経済的な暮らし向きについてのアンケートでは、
心配ない、それほど心配ない、との回答が60歳以上で7割、80歳以上では8割にのぼっています。何とかなるのです。回
答者のなかで、定年時に1億円持っていた人は希でしょうから、読者の多くも多分大丈夫なのです。
■70歳まで年金受給開始を待てれば、あとは年金で暮らせる計算
厚生労働省によると、夫か?平均的収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)42.8 万円)て? 40 年間就業し、
妻か?その期間すへ?て専業主婦て?あった世帯か?年金を受け取り始める場合の給付水準は、221,504円となっています。
年金の受け取り開始年齢を70歳まで待つと、この金額の42%増が受け取れますから、月額31.5万円になります。これなら、老後の生活は年金だけで何とかなりそうです。
将来の年金は大丈夫なのでしょうか。日本の年金制度は、現役世代が高齢者を支える仕組みになっているので、
現役世代と高齢者の比率が現在の想定よりも急激に変化すると、年金支給額が減ることになっています。
これを「マクロ経済スライド」と呼びます。厚生労働省は、様々なケースで試算をしていますが、
最も悲観的なケースでも40年後に2割程度目減りする(年金のみで生活する場合の生活水準が2割程度低下する)ということなので、
年金が全く受け取れなくなる、といった心配は無用なようです。
31.5万円から2割引くと、上記の高齢者の生活費である月額27.6万円には若干足りませんが、この金額は約2.5人の
世帯人数に対応したものですから、老夫婦二人だけならば、何とか足りるでしょう。