【国内】天皇が「お気持ち」で危惧した“崩御による自粛”の実態…昭和の終わりに起きた恐ろしい状況が平成で再びat BIZPLUS
【国内】天皇が「お気持ち」で危惧した“崩御による自粛”の実態…昭和の終わりに起きた恐ろしい状況が平成で再び - 暇つぶし2ch1:海江田三郎 ★
16/08/12 11:07:36.51 CAP_USER.net
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8月8日、ビデオメッセージのかたちで公表された天皇の「お気持ち」について、本サイトではそのなかに、
安倍政権周辺から噴出する「生前退位反対論」への牽制が見て取れるとお伝えしたが、他にも見逃せない点がある。
 それは、天皇自身が、その逝去に際する社会の状況について、強く懸念を表したことだ。
「天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、
国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、
重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ二カ月にわたって続き、その後喪儀に関連する行事が、一年間続きます。
その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、
非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、
胸に去来することもあります」(「お気持ち」ビデオメッセージより)
 若い読者のみなさんはピンとこないかもしれないが、天皇が危惧する「社会の停滞」とは、1988年の昭和天皇の容態悪化から翌年の逝去、
つまり「天皇崩御」まで日本全土を覆い尽くした、あの“自粛ムード”を指しているのは明らかだろう。
 88年9月19日、昭和天皇が吐血。新聞各社はトップで「ご容態急変」と一斉に報じ、以降、まさに社をあげた
「天皇報道」一色となっていくのだが、この時点ですでに、メディアによる“自粛ムード”は萌していた。
 たとえば、新聞報道の翌日に後追いしたスポーツ紙の一面は、普段のカラー印刷ではなくモノクロ。
また、週刊誌では9月27日に発売予定だった「女性自身」(光文社)が、グラビアページの天皇の写真を左右逆に掲載していることが判明し、
回収のうえ発売中止になるという騒動も起きた。
 そんななか、一般国民を巻き込んだ自粛を強く牽引したのは、やはりテレビだった。
「吐血報道」の数日後には娯楽番組などの中止や変更が多発。軒並み報道番組やドキュメンタリー番組に差し替えられた。
それは『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)『スーパーJOCKEY』(日本テレビ)などのバラエティ番組だけでなく、
『全日本プロレス中継』(同)などスポーツ中継、はては『ひらけ!ポンキッキ』『おそ松くん』(ともにフジテレビ)
『仮面ライダーBLACK』(TBS系)などの子ども向け番組にまで及んだ。他にも『笑っていいとも!』(フジテレビ)では
タモリによるオープニングの歌やダンスがとりやめになるなど、中止にならなくとも通常の状態ではない放送が長期間続いた。
さらにCMの改変も続発した。日産の自動車CMで井上陽水が「みなさーん、お元気ですか?」という音声がカットされたのは有名だが、
工藤静香出演のロッテのチョコレートCMでの台詞「その日が来ました」なども差し替えられた。なかには新商品の「誕生」を「新発売」
に言い換えるなど、明らかに過剰な対応もあった。
 こうしたテレビの自主規制によって作り上げられた“自粛ムード”は、伝染病のように爆発的に全国に拡散してい
9月末ごろからは日本各地でお祭りやパレード、コンサートなどの各種イベントが相次いで中止となった。
当時の報道などからいくつか具体例を挙げてみよう。
・神奈川県横浜市では、秋分の日に予定されていた横浜駅西口の名物行事「ヨコハマカーニバル」が中止。
・千葉県東京ディズニーランドでパレードの後の花火打ち上げが中止。また、ミッキーマウス生誕六十周年を祝うイベント
「ミッキー・カー・オブ・ザ・イアー」が延期。ディズニーランド駐車場に一般参加者の車で巨大ミッキーマウスの絵を描く予定だった。
・千葉県印西町で開催予定だった「第一回コスモスサミット」が無期延期。
・長野県で行われる予定だった全国俳句大会(参加者約200人)が中止。
・福島県の会津秋まつりで、約7000人の小中学生が市内を練り歩く「提灯行列」と、3日間続けられる予定だった盆踊り大会が中止。
・静岡県静岡市登呂遺跡で行われる予定だった「第27回登呂祭り」が中止。例年、市民約10万人が参加していた。


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