16/07/25 09:08:17.32 CAP_USER.net
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真っ赤なハート柄がトレードマークのアイリスオーヤマ(宮城県仙台市)は、園芸用品やペット用品、LED照明、IHクッキングヒーターから収納まで
幅広く扱うメーカーだ。年間1000点以上の新製品を世に送り出している。2005年ころには後発ながら家電分野に参入した。2014年には「大阪R&Dセンター」
を稼働させ、大手電機メーカーからの退職者を積極的に採用し、着実に収益を上げてきている。順調に拡大するアイリスはいったいどんな会社なのか。
どこを目指しているのだろうか。創業社長の大山健太郎氏に聞いた。
―2015年12月期は残念ながら減収減益で着地した。
前期は、為替レートを1ドル130円と想定していた。当社のメインの工場は中国・大連で、輸入品が3分1を占める。130円を想定して値上げをしたために、
シェアを下げてしまった。海外調達比率が大きい企業は、当社を含め値上げをして苦戦した。ただ、今年は値上げしたものについて値戻ししたので、その分シェアは回復してくる。
今期はアイリスグループで売上高3500億円(前期3060億円)くらい。アイリスオーヤマで売上高1260億円(同1060億円)くらいの予定だ。
―為替に応じて国内回帰などはしないのか?
LED照明は大連から一部鳥栖工場に戻している。円高になれば大連の生産を上げるし、逆になれば国内の生産を上げる。そういう意味でいうと、
為替に対応する体制は、非常にフレキシブルな仕組みを取っている。
「なるほど」がないと商品開発しない
―前期はアイリスオーヤマは減収減益とはいえ、アイリスグループでは着実に業績を伸ばしている。それはなぜか?
アイリスの場合は「なるほど」がないと商品開発をしない。クリーナーやLED照明もなにかほかとは違う「なるほど」というものがあって、
商品化をしている。そこが(他のメーカーと)違うところだ。また、当社の場合は流通の合理化をしている。メーカーベンダー(メーカーと問屋を兼ねている)で
直接小売業と取引をやっているので、効率がいい。
―年間1000点の新製品を世の中に出している。1日に換算すると2.7点も新しいモノが出ているのは驚きだ。
一つの商品でもシリーズや大中小がある。また、一つアイディアが出るとつながって品ぞろえが横に展開する。そういう見方をすれば、
1000点を圧倒的に超えている。そのことよりも当社では発売から36カ月までを新商品とし、その比率を大切にしている。
これが全体の57%~58%の割合になっている。過当競争でコピー商品が出るから、常に新しいモノを作り続けない限りは成長しないと考えている。
―どのようにして、アイディアが出てくるのか。
簡単だ。目線を変えればいい。他の企業はプロダクトアウトで考える。つまり、自分たちの持つ技術や強みなど作り手側の発想でモノを作る。
当社はユーザーインで消費者の不満を発見して、それを解消するアイディアを出して商品化する。皆さん頭ではユーザーインが必要だと分かっているが、
それを具体的に進められる会社が少ない。