16/07/11 15:47:03.58 CAP_USER.net
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電機各社の東京・銀座のランドマークが「世代交代」の転換点を迎えている。ソニーは、
銀座のシンボルとして昭和41年から50年にわたって親しまれてきたソニービルの営業を、
建て替えのためいったん終了すると決めた。その向かいの東芝ビル跡地に今年3月開業した
大型商業施設「東急プラザ銀座」では、三菱電機の最先端技術が体験できるイベントスクエア
「METoA Ginza(メトア ギンザ)」が入居し、パナソニックのLED(発光ダイオード)照明が建物を彩る。
2020年東京五輪・パラリンピックに向けて増加が見込める訪日観光客などをターゲットに、
日本の「お家芸」とされてきた電機メーカーの高度な技術を再認識させる銀座を舞台にした“縄張り争い”が過熱しそうだ。
海から突然現れ、ビルを次々と倒していく恐竜のようなモンスターに、ロボットがドラム缶を投げつけたり、バズーカ砲を発射したりして迎え撃つ―。
こう書くと、映画館でSFアニメを見ているようだが、そうではない。
場所は、10月13日に発売される仮想現実(VR)対応機「プレイステーションVR」が体験できるソニービル1階ショールーム。
週末になると、家族連れでにぎわう。
モンスター役の父親がヘッドマウントディスプレーを装着して体を動かし、子供はモニター画面に映るロボットをコントローラーで操作する。
そばにいる母親からは「パパ、よけて、よけて!」と、楽しそうなかけ声。昔は将棋やトランプ、キャッチボールが定番だった親子の遊びの形を一変させるゲームだ。
ソニービルには1~6階にショールームや直営店が入居し、食卓に海や山の映像を投影できるポータブルプロジェクター、
デジタルカメラ「α(アルファ)」シリーズなども展示。来場者は年間400万人に上るが、来年春に取り壊されることが決まった。
もちろんモンスターが来襲するからではない。平成30年夏から、東京五輪が開催される32年夏まで、
都民の憩いの場となるイベント広場「銀座ソニーパーク」として暫定的に開放。五輪後に新しいビルを着工し34年秋に完成・営業再開させる予定だ。
「五輪までにビルを建て替えるのはスケジュール的に厳しい。更地を開放するというのはいいアイデアだ」と、
銀座のビル業界関係者は語る。広場では、コンサートなどの開催も想定しているという。
ソニーは構造改革によるV字回復で、3年ぶりの最終黒字と2年ぶりの復配を達成。この成果により、
平井一夫社長の28年3月期の報酬は、これまで返上していた賞与に当たる業績連動報酬などが加わり、7億7920万円となった。
これだけ稼げば、銀座で豪遊したくなるところだが、更地を開放するとはなんとも“太っ腹”だ。建て替えに伴い、
ショールームなどを銀座4丁目交差点に9月24日開業する複合商業施設「GINZA PLACE(銀座プレイス)」に移転する。